

「三日夜の餅の儀」に引き続き、
2005年3月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。
東の対・北廂では
『源氏物語』<藤裏葉>より
「後朝(きぬぎぬ)の文(ふみ)」が
展示されていました。

舞台は内大臣邸に見立てられています。

父である内大臣と対面する雲居雁。

博物化レジュメより。
“夕霧と雲居雁の結婚許諾の宴の翌朝、
夜が明けぬうちに六條院に帰った夕霧は
雲居雁へ後朝(きぬぎぬ)の文を届けた。
その文は今までと同じように目立たぬように
心遣いして届けられたが、内大臣が雲居の雁の
もとへ来てその文をご覧になる。
父に夕霧の後朝の文を見られた雲居の雁は
遠慮して返事を書けないでいる場面である。
いつも人目を忍んで二人の文使いをしていた
右近将監(うこんのしょうげん)は晴れて後朝の文使いを
仰せつかり、並々ならぬ禄も賜り感慨もひとしおである。”

夕霧からの後朝(きぬぎぬ)の文を見る内大臣。

恥じらう雲居雁。



夕霧と雲居雁の寝室である御帳台。
衾(ふすま=掛け布団)は、ここでは直垂(ひたたれ)型のものを展示されていました。


写真左側:禄(ろく)を賜る夕霧の文使いの右近将監(うこんのしょうげん)。
写真右側:禄を授ける雲居雁の兄・柏木。

右近将監は禄を被いています。

柏木は夕霧の文使いである
右近将監(うこんのしょうげん)を
風情のあるやり方でもてなしました。

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