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【京都・風俗博物館〜よみがえる源氏物語の世界〜】 2001年12月撮影 ショーウインドウでの展示:女楽

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「六條院行幸」の場面に引き続き、
2001年12月に風俗博物館で撮影した様子です。

展示室のショーウインドウには
『源氏物語』<若菜下>の女楽の場面における
装束を身に着けた人形が展示されていました。


女三の宮<桜襲(さくらがさね)の細長>と光源氏<直衣姿>。

女三の宮は琴(きん)を演奏。
袿姿(単のうえに袿を重ねた姿)の上に細長を着ています。




藤の花にたとえられるほどに美しい明石の女御。筝(そう)を演奏。
紅梅襲(こうばいがさね)の御衣を着ています=袿姿。




紫の上は和琴を演奏。
葡萄(えび)染めでしょうか、色の濃い小袿に薄蘇芳の細長を着ています。

女三の宮が細長だけであることに対して、
紫の上は細長の下に小袿を加えることで敬意を表しているのだとか。




明石の君は琵琶を演奏。
柳の織物の細長に、萌黄であろうか小袿を着て、
羅(うすもの)の裳(も)をつけています。

明石の君は、細長に小袿、さらに裳をつけて敬意を表しています。


服装において

 明石の女御(袿姿)>女三の宮(細長姿)>紫の上(細長+小袿)>明石の君(細長+小袿+裳)

ということがうかがえます。




夕霧の太郎君(長男)が龍笛、
髭黒の三郎君(三男)が笙を演奏。

可愛いです。



 「女楽の後、禄を賜う」へ続きます。




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