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【三重県明和町】 「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」 日本遺産に認定!!

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 三重県明和町 観光大使のひとり なぎ です。

三重県多気郡明和町にある
史跡「斎宮」跡があることで広く知られています。

文化庁が新たに創設した制度「日本遺産」に
明和町が申請した「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」が
平成27年4月24日に認定されました。

新聞やニュースでご存知の方も多いことと思います。
改めまして、おめでとうございます!!


明和町 斎宮跡・文化観光課が発行している
「さいくうあと通信」号外でも大きく取り上げられました。

詳しく紹介されているのでオススメです。

 日本遺産認定(平成27年4月24日)
 『祈る皇女斎王のみやこ 斎宮』 紹介編・・・(PDFページ)
 ⇒ http://www.town.meiwa.mie.jp/romantic/guide/temple/tusin/st_gougai.pdf



<関連ニュース記事>

 ※中日新聞 2015年4月25日
 伝統継承、地元喜ぶ 明和・斎宮「日本遺産」認定
 ⇒ http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150425/CK2015042502000009.html




多くの方に斎宮跡が知られ、愛されるとよいですね。
私もまたゆっくり訪ねたいものです~。





*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*

 <関連リンク集>
 
 ・三重県明和町役場
 ⇒ http://www.town.meiwa.mie.jp/

 ・斎宮歴史博物館
 ⇒ http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/

 ・いつきのみや歴史体験館
 ⇒ http://www.itukinomiya.jp/

*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 紫の上主催による源氏四十の賀

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2004年10月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿母屋・南廂 東の対・西廂において
『源氏物語』<若菜上>より
「紫の上主催による源氏四十の賀」が展示されていました。





展示全景。

二條院に見立てられています。

源氏四十歳の十月(旧暦)、
紫の上は源氏の四十歳を迎えた賀宴のために、
源氏が以前に造営した嵯峨野の御堂で、
無病長寿を祈願して薬師仏の供養を行い、
その後の十月二十三日に、紫の上は自身の
私邸と定めている二條院において、
盛大な薬師仏供養の精進落としの宴を行いました。




椅子に座る源氏。

椅子の前には飾り物を置く机が二つ、
唐来の裾濃(すそご)の覆いがしてあります。



寝殿の西東には
屯食(とんじき=蒸した米である強飯を固く球形に握ったもの)と
祝い用の禄を入れた唐櫃が続けて並べてあります。



夕方には落蹲(らくそん)の舞が
始まりました。










落蹲(らくそん)の舞が終わる頃に
権中納言<夕霧>と衛門督<柏木>が庭に降りて
入り綾(いりあや)を少々舞いました。




衛門督(太政大臣の息子である柏木・従四位)


権中納言(源氏の息子である夕霧・従三位)


かつて桐壺帝の御代の朱雀院行幸の時、
源氏と頭中将が青海波(せいがいは)を舞ったのが
素晴らしかったことを参会者は思い出していました。

源氏も感極まり落涙するのでした。





源氏四十の賀の主催者である
紫の上は女房たちと東の対からご覧になっているのでした。





東の対・母屋に一人だけ袿姿の女性がいます。
彼女こそが今回の宴の主催者・紫の上です。

他の女性たちは女房であり、女房装束<十二単>姿です。





 「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」へ続きます。



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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 蛍火の垣間見

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「紫の上主催による源氏四十の賀」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館で撮影した様子です。

寝殿 西廂において
『源氏物語』<蛍>より
「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」が
展示されていました。


六條院 夏の御殿・西の対の東廂と見立てています。

展示ではあえて、この部分に照明が当てられていません。
というのも・・・
蛍の光で兵部卿宮が美しい玉鬘を垣間見てしまうシーンですから。



展示では、本物の蛍が飛び交うように
小さなライトが点いたり消えたりする
演出がなされていました。


以下の写真は、フラッシュを点けて撮影したものです。


写真左 :兵部卿宮
写真中央:蛍を放つ源氏
写真右 :蛍の光で姿が浮かび上がった玉鬘




兵部卿宮は玉鬘の姿を見て
思いを募らせることになります。






突然の出来事に驚く玉鬘。




玉鬘に仕える女房・宰相の君。





「紫の上と梅壺中宮の春秋優劣論」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 春秋優劣論

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿 北廂では
『源氏物語』<少女>より
「紫の上と梅壺中宮の春秋優劣論」が
展示されていました。

源氏三十五歳の九月、
その年の八月に完成した六條院に移り住んだ御殿において、
春の御殿に住まう紫の上と秋の御殿を里邸とする梅壺中宮(のちの秋好中宮)の
間で春秋の優劣をめぐる歌の応酬がありました。



六條院 春の御殿 寝殿と見立てています。



梅壺中宮からの使いで、夕暮れに春の御殿にやってきた美しい女童。
濃き衵(あこめ)、紫苑の織物重ねて、赤朽葉の薄物の汗衫を着ています。



若い女房たちが使者である女童をもてなしています。



紫の上と源氏。




梅壺中宮から贈られた
さまざまな色の花や紅葉を混ぜ合わせて箱の蓋の上に置かれたものを
紫の上がご覧になっています。



梅壺中宮から贈られた歌を読む源氏。

 中宮からの和歌
 “心から春まつ苑はわが宿の 紅葉を風の伝てにだに見よ”

秋の町の素晴らしさを詠っています。
秋の優位を誇ったものとも受け止められます。



 素晴らしい作り物を用意する女房たち。


箱の蓋に苔を敷いて岩などのような趣向にしています。


完成した作り物。

岩根の松の五葉の枝に紫の上からの和歌を添えてお返事を贈るのでした。



 紫の上からの和歌
 “風に散る紅葉は軽し春の色を 岩根の松にかけてこそ見め”

紫の上は秋より春が素晴らしいと応酬しました。






 「局~女房の日常~」へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 局~女房の日常

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「紫の上と秋好中宮の春秋優劣論」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

渡殿の局(つぼね)では、
女房たちの日常を見ることができます。


 髪を梳く女房。


上から見たところ。


鏡に向かう女房。


鏡台の周囲には理髪用具が置いてありました。


髪を梳く女房。




 冊子を見ながらくつろぐ女房たち。


上から見たところ。


寝転がって冊子を見ています。


楽しそうですね。





「野宮の別れ~六条御息所と源氏~」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 野宮の別れ~六条御息所と源氏~

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「局~女房の日常~」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。


東の対 北廂にて
『源氏物語』<賢木>より
「野宮の別れ~六条御息所と源氏~」が展示されていました。


野宮の潔斎所の仮屋、六条御息所が住む北の対と見立てています。

源氏二十三歳(右大将)の九月七日、
晩秋の野宮へ月のさしかかる夕暮れに忍んで
六条御息所を訪ねる場面です。





六条御息所は娘である斎王(のちの梅壺中宮→秋好中宮)に従い
伊勢の斎宮に同行することが決まっています。






源氏は榊を手に物越しの対面に臨み、
簀子から御簾をかきあげ上半身を差し入れているところです。




御簾越しに見た様子。




 「野宮の潔斎生活」へ続きます。



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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 野宮の潔斎生活

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「野宮の別れ~六条御息所と源氏~」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対・東廂北側にて
『源氏物語』<賢木>より
「野宮の潔斎生活」が展示されていました。


野宮の潔斎所に見立てられています。


 神に捧げる榊の葉に木綿(ゆう)をつけて用意する女房たち。










 伊勢神宮を遥拝するための斎殿と斎王。


入り口にある柱には、木綿のついた榊が付けられています。


潔斎中の斎王。
(のちの梅壺の女御→秋好中宮)




 伊勢神宮斎王発遣「別れの櫛の儀」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 斎王発遣「別れの櫛の儀」

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「野宮の潔斎生活」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対・東廂南側では
『源氏物語』<賢木>より
伊勢神宮斎王発遣「別れの櫛の儀」が
展示されていました。


舞台は、宮中の大極殿に見立てられています。

博物館レジュメより。
“源氏二十三歳の九月十六日、午後四時頃、宮中大極殿において、
 伊勢神宮斎王発遣の儀である「別れの御櫛」の儀式が行われた。
 斎王とは、天皇の代替りごとに新帝即位後卜定され、伊勢神宮に
 天照大神の御杖代として奉仕した女性で、未婚の内親王(宣下を受けた皇女)
 または、女王(天皇の二世孫から四世孫)から選ばれた。”



神事装束である帛(はく)の御装束姿の朱雀帝。



正装姿の斎王。14歳。

朱雀帝より黄楊の小櫛を受けようとしているところです。
朱雀帝は斎王の姿を見て心惹かれてしまうのでした。




博物館レジュメより。
“この別れの御櫛とは、朱雀帝が斎王の髪上げした髪に
 長さ約二寸四方の黄楊の小櫛を挿し、
 「京(みやこ)の方(かた)に赴きたまふな」
 と斎王に言うことで、世俗と神の領域の別離の象徴儀礼とされて行われた。”



様々な角度から撮ってみました。









大極殿にある高御座(たかみくら)も精巧に作られています。




高御座。





 「斎王群行に従った人々」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 斎王群行に従った人々

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

斎王発遣「別れの櫛の儀」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対の南側にて
『源氏物語』<賢木>より
斎王群行に従った人々の様子が展示されていました。


 壺装束姿の女孺(にょうじゅ)たち












 実物大の人形による展示。




公家武官夏束帯





褐衣(かちえ)姿


横からみたところ。




 ウインドウでは実物大の馬と馬具の展示もありました。













 実物大展示室へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界】 2004年10月撮影 実物大展示室 その1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

斎王群行に従った人々 に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

実物大展示室では直衣姿の男君と
女房装束姿<十二単姿>の女君が展示されていました。


 直衣姿の男君。








 女房装束姿の女君。










女君の目線で男君を見たところ。




 実物大展示室 その2へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 実物大展示室 その2

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 京都市下京区にある風俗博物館でのこと。

実物大展示室 その1 に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。


 着装体験。

風俗博物館、実物大展示室には
洋服の上から自由に羽織ることができる
装束があります。

 ・男性用・・・狩衣姿(狩衣と指貫)
 ・女性用・・・袿姿(単と袿)



博物館内で偶然お会いした外国人観光客の女性とツーショット。


御帳台にて。


男君と語らう(?)


女君と語らう(?)




 御帳台(みちょうだい)


御帳台の外観





御帳台の中の様子。



御帳台の中から見た外の様子。




以上、2004年10月における風俗博物館の展示の様子でした。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 六條院における灌仏会 その1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2005年3月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿母屋・南廂・西廂において
『源氏物語』<藤裏葉>より
「六條院における灌仏会(かんぶつえ)」が展示されていました。

画像が多いので記事をふたつに分けてご紹介します。


舞台は六条院 春の御殿です。

源氏39歳(太政大臣)の4月8日
六條院において「灌仏会(かんぶつえ)」が行われました。

博物館レジュメより
 “「灌仏会(かんぶつえ)」とは・・・
  釈迦が誕生した折、竜が清浄の水を吐いて
  釈迦の身を灌いだという故事に倣って、
  誕生仏に五色の香水を灌ぐ儀式で、
  その親しみやすさから現在も花祭りとして
  身近に根付いている儀式である。”



誕生仏像が灌仏台の上に置かれています。
左右の龍の口からは五色の糸が出ています。





供僧が時の花の散華を行っています。



僧たち。



殿上人たち。

宮中、清涼殿の儀式にならって
諸家の公達なども参集しています。




右から
源氏・内大臣・夕霧・柏木・弁少将 の順に座っています。



写真右側:内大臣
写真左側:夕霧

夕霧<18歳・宰相の中将>はこの前日に
内大臣の娘・雲居の雁(くもいのかり)と結婚したばかり♪
結婚二日目を迎えた夕霧は気もそぞろです。




源氏。




全体図。



 「六條院における灌仏会」 その2へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 六條院における灌仏会 その2

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。


「六條院における灌仏会」その1 に引き続き、
2005年3月に風俗博物館で撮影した様子です。


 寝殿の西廂では、女房たちが控えていました。



















 寝殿の東廂では、六条院のご婦人方からの使者として女童たちが控えていました。


正装・汗衫(かざみ)姿です。





 「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 許諾の宴 その1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「六條院における灌仏会」その2 に引き続き、
2005年3月に風俗博物館で撮影した様子です。

東の対・南廂にてにおいて
『源氏物語』<藤裏葉>より
「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」が
展示されていました。

画像が多いので記事をふたつに分けてご紹介します。





舞台は、内大臣邸の対の屋に見立てられています。

源氏39歳(太政大臣)の4月7日、
内大臣邸では藤の花の宴を催し、
源氏の息子である夕霧を招きます。
(夕霧の母は、内大臣の妹・葵の上。
 夕霧からみて内大臣は伯父にあたります。)





松の木にからみついて咲き誇る藤の花。
当時、藤棚はなく、松などの木にからませていました。



内大臣の子息たち。



写真左から
夕霧、柏木、内大臣。



写真左側:夕霧
写真右側:柏木

夕霧は、父・源氏が選んだ年齢よりも
大人びた二藍の直衣を着ています。

内大臣の息子・柏木は父の意をくんで、
花の色が濃く格別に房の長い藤を一枝折って、
夕霧の杯に添えます。



内大臣

藤の花を内大臣の娘・雲居雁(くもいのかり)に見立てて、
夕霧と雲居雁との結婚許諾を意図した歌を詠みます。

 “紫にかごとはかけむ藤の花 まつより過ぎてうれたけれども”



手前にいるのは内大臣の子息たち。
内大臣家では一同をあげて婿となる夕霧を歓待しました。






 「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」その2 へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 許諾の宴 その2

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」その1 に引き続き、
2005年3月に風俗博物館で撮影した様子です。


舞台は、内大臣邸の対の屋に見立てられています。


饗宴の様子。


 饗宴の準備をする女房たち。












全体の様子。





「三日夜の餅の儀」へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 三日夜の餅の儀

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」その2 に引き続き、
2005年3月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対・東廂では
『源氏物語』<藤裏葉>より
「三日夜(みかよ)の餅の儀」が展示されていました。

舞台は、内大臣邸の雲居の雁の部屋に見立てられています。


直衣姿の男君が夕霧。
小袿姿の女君が雲居の雁です。

夜になると、婿である夕霧は
妻となる雲居雁の部屋に案内されました。



夕霧の沓を運ぶ女房。

階(きざはし)に脱がれた夕霧の沓(くつ)は、
雲井雁の両親に届けられ、両親はこの沓を抱いて寝ます。




夕霧。

夕霧〔婿〕が妻となる雲居雁の家に通い、
3日経った後、「露顕(ところあらわし)」という
儀式を行い、公に夫婦と認められます。



御帳台(みちょうだい)
夕霧と雲居雁の寝室となります。



写真中央にいるのが雲居雁。



御帳台(みちょうだい)に入る
夕霧〔婿〕と雲居雁〔妻〕にかける衾(ふすま)を用意する女房たち。

衾(ふすま)=掛け布団…この時代には正方形と直垂(ひたたれ)型のふたつの形がありました。

この場面ではは正方形の衾が展示されていました。




灯台と女房
 
灯台や燈籠の火は、婚儀が成立するまでの三日間、
邪気をはらう為に絶やさず灯し続けられました。



三日夜の餅を用意する女房たち。






三日夜の餅。





全体の様子。






「後朝の文(きぬぎぬのふみ)」へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 後朝(きぬぎぬ)の文(ふみ)

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「三日夜の餅の儀」に引き続き、
2005年3月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対・北廂では
『源氏物語』<藤裏葉>より
「後朝(きぬぎぬ)の文(ふみ)」が
展示されていました。


舞台は内大臣邸に見立てられています。



父である内大臣と対面する雲居雁。




博物化レジュメより。
 “夕霧と雲居雁の結婚許諾の宴の翌朝、
 夜が明けぬうちに六條院に帰った夕霧は
 雲居雁へ後朝(きぬぎぬ)の文を届けた。
 その文は今までと同じように目立たぬように
 心遣いして届けられたが、内大臣が雲居の雁の
 もとへ来てその文をご覧になる。
 父に夕霧の後朝の文を見られた雲居の雁は
 遠慮して返事を書けないでいる場面である。
 いつも人目を忍んで二人の文使いをしていた
 右近将監(うこんのしょうげん)は晴れて後朝の文使いを
 仰せつかり、並々ならぬ禄も賜り感慨もひとしおである。”



夕霧からの後朝(きぬぎぬ)の文を見る内大臣。


恥じらう雲居雁。



 御帳台(みちょうだい)の様子。




夕霧と雲居雁の寝室である御帳台。
衾(ふすま=掛け布団)は、ここでは直垂(ひたたれ)型のものを展示されていました。




 禄(ろく)を授ける場面。


写真左側:禄(ろく)を賜る夕霧の文使いの右近将監(うこんのしょうげん)。
写真右側:禄を授ける雲居雁の兄・柏木。



右近将監は禄を被いています。



柏木は夕霧の文使いである
右近将監(うこんのしょうげん)を
風情のあるやり方でもてなしました。





 「女房の日常~伏籠の用意・夜の衣返し~」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 女房の日常

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「後朝の文(きぬきぬのふみ)」に引き続き、
2005年3月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

局(つぼね)では
「女房の日常~伏籠の用意・夜の衣返し~」が
展示されていました。





 伏籠(ふせご)を用意する女房





博物館レジュメより。
 “伏籠とは、竹製の籠で、中に火取香炉(ひとりこうろ)をいれ、
 籠に伏せた上に装束を掛け、香(こう)を薫きしめて香りを
 装束にしみ込ませる道具である。”




 夜の衣反(ころもがえ)し





博物館レジュメより。
 “夜に着て寝る衣を裏返して寝ると、恋しいひとの夢を
 必ずみることができるという俗信。
 『源氏物語』「玉鬘」に見られる。
 この風習は、『万葉集』などにも多く詠まれている。”


この女房はどんな殿方を思って寝ているのでしょうね。





 「紫の君の髪削ぎ~賀茂祭の物見~」へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 紫の君の髪削ぎ

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「女房の日常~伏籠の用意・夜の衣返し~」 に引き続き、
2005年3月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿・北廂では
『源氏物語』<葵>より
「紫の君の髪削ぎ(かみそぎ)~賀茂祭りの物見~」が
展示されていました。


舞台は、二條院西の対に見立てられています。

源氏22歳(近衛右大将)の4月の中の酉(とり)の日。

源氏はニ條院の西の対に住まう紫の君(14歳)のもとを訪ねました。
源氏と紫の君は賀茂祭<かもまつり=現在の葵祭>の
“路頭(ろとう)の儀”を見物に行く約束をしていたのでした。

“路頭の儀”とは、勅使一行と斎院が賀茂社に向かう行列の儀式です。




博物館レジュメより。
 “常にも増して美しく見える紫の君の髪に目をとめ、
 かき撫でた源氏は暦(こよみ)の博士を呼び、
 日や時刻のよしあしを調べさせて髪削ぎ(かみそぎ)を
 行うことにしました。”



暦の博士。

髪削ぎを行うのにふさわしい日や時刻を調べます。





髪削ぎを行う源氏。
冠直衣(かんむりのし)指貫(さしぬき)姿。

紫の君の豊かな黒髪を切り揃えることに苦労しながら
「千尋(ちひろ)」という祝い言葉を口ずさみ、
紫の君の髪の豊かさに末永い願いを祈って和歌を詠みました。




削いだ髪の受け箱を持った女房



髪を削がれる紫の君。
碁盤の上に座っています。




衣架(いか)に掛けられた細長(ほそなが)。
床には袿も。






紫の君に仕える女童たち。

正装の汗衫(かざみ)姿です。
闕腋袍(けってきのほう)・衵(あこめ)・表袴(うえのはかま)
・濃長袴(こきながはかま)・濃小袖(こきこそで)からなります。





 ショーウインドウでの婚礼衣装の展示へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 公家姫君婚儀の装い

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「紫の君の髪削ぎ」に引き続き、
2005年3月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

ウインドウでは実物大サイズでの
「公家姫君婚儀の装い」が展示されていました。



濃小袖・濃長袴を身に着け、
単(濃色)、袿(白八領を重ねます)、小袿を着ます。







公家の姫君の婚儀では
正装の十二単姿ではなく小袿姿でした。

詳細は、風俗博物館公式サイト内、
公家姫君婚儀の装いのページをご覧くださいませ。






 実物大展示室へ続きます。







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