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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2012年6月撮影 草子つくり その1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

明石姫君の裳着 ~姫君の通過儀礼・成人~ に引き続き、
2012年6月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対 東廂では
『源氏物語』<梅枝>より
「草子つくり ~明石姫君婚礼仕度~」
の場面が展示されていました。

ふたつの記事に分けてご紹介します。





舞台は、六條院春の御殿 寝殿にみたてられています。

<博物館レジュメより>
“桜の盛りも過ぎて浅緑の空がうららかな頃、源氏は寝殿に独り離れ、御簾をあげわたして端近くで脇息の上に草子を置き、くつろいだ袿姿で草子を書くことに心砕いている。御前には草紙の情趣が解せる女房二三人ほどだけが伺候し、墨を擦らせている。そこへ、兵部卿宮が依頼の草子を持参し、風流人として名高い兵部卿宮は香合わせに続き、源氏のもとへ集められた草子を様々に評論した。”





源氏:袿姿

“平安時代、男性の袿姿は一番くつろいだ服装で、客人はもとより、目上の家族であっても人前に出るには憚られる服装であった。それが故に、限られた者のみが目にする、貴公子のくつろぎの姿には艶(つや)が増す。この場面の草子つくりに熱中する源氏のくつろいだ姿も「飽く世なくめでたし(いつまでも見飽きない美しさ)」と賞賛されている。”






墨を擦る女房



草子を持参した蛍兵部卿宮




 草子つくり その2 平安時代の御冊子つくり へ続きます。





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