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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年10月撮影 源氏物語千年紀 御冊子つくり 1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

平安朝の年中行事 ~師走 仏名会~ に引き続き、
2008年10月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対では
源氏物語千年紀『紫式部日記』より
「御冊子(みそうし)つくり」の場面が
展示されていました。

<博物館レジュメより>

“寛弘5年(1008年)9月10日、藤原道長の娘である中宮彰子が土御門邸に宿下がりし、御子(後の後一条帝)を出産した。
若宮誕生以来、御産養、一条帝の土御門第行幸、御五十日の御祝いとめでたさにつつまれた慌ただしい諸行事を終え、11月17日には一条帝の待つ内裏に還御することが近づいている彰子は、紫式部に御冊子(みそうし)つくりを命じた。
この冊子つくりは、中宮彰子が選んだ、内裏に持参するお土産品の一つであり、まとめ役に選ばれた紫式部はすぐさま彰子の御前に伺候し、様々な色とりどりの優れた紙を選び調え、物語の原本に、選んだ紙を添えてあちらこちらの方々に書写を依頼した。
それを知った道長は、彰子のために上等の薄様の紙や筆、墨に加え、立派な硯まで持参されたが、中宮彰子は紫式部にその硯をそのままお与えになった。
その様子を見た道長は冗談を含めて惜しがったが、この後も紫式部の冊子つくりの為に様々に心を尽くした。
道長の後押しを手にして、選び抜かれた料紙で豪華に仕立てられた御冊子は、他ならぬ『源氏物語』であった。”



中宮彰子と藤原道長、紫式部。





中宮彰子
小袿姿・・・高貴な女君の装束で略礼装にあたる。



藤原道長と紫式部。

藤原道長は直衣姿。
紫式部は唐衣・裳姿。



紫式部の後ろ姿。




紫式部に与えられた
上等の薄様の紙と
筆や墨、硯が入った硯箱。





展示全体の様子。





東の対 北廂では、女房たちによる
平安時代の御冊子(みそうし)つくりの場面が
展示されていました。

次回ご紹介します。



 御冊子つくり その2 へ続きます。






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