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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年5月撮影  平安朝の新春行事 臨時客

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

舟楽 その2 に引き続き、
2008年5月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対において
『源氏物語』<初音>より
「平安朝の新春行事 臨時客」
の場面が展示されていました。



源氏36歳の正月二日、六條院にて上達部(かんだちめ)や
親王たちを招いて「臨時客(りんじきゃく)」が行われました。

“招待することなく不意に来た客を饗応するので、
「臨時客」の名”があります。

“六條院への臨時客には、上達部や親王が残らず参上し、
盛大な饗応(きょうおう)がされ、管弦の遊びがあり、
引出物や禄(ろく)の品にはこの上なくすばらしい
ものが用意”されました。

年若い上達部の中には、玉鬘に対してひそかに思いを寄せて、
やたらと緊張している者もありました。





源氏
濃紫文官束帯姿(太政大臣・一位)

元・頭中将
薄紫文官束帯姿(内大臣・二位)

髭黒
薄紫武官束帯姿(右大将・三位)

蛍兵部卿宮
濃緋文官束帯姿(兵部卿・四位)

柏木
薄緋武官束帯姿(左少将・五位)

夕霧
濃緋武官束帯姿(左中将・四位)




横から見た様子。



手前から
夕霧・柏木・蛍兵部卿宮。


“文官は腋(わき)を縫ってある縫腋袍(ほうえきのほう)を着用し、
武官は腋を縫っていない闕腋袍(けってきのほう)を着用することで、
同じ位の中でも文官と武官の区別が一目でわかるようにされて”いました。






禄(ろく)の采配をする紫の上
全体の様子。



禄をいただく公卿。


禄の用意をする女房


禄をいただく殿上人


紫の上
“小袿姿・・・高貴な女君の褻(け)の装束で、略礼装にあたる。”





 平安朝の年中行事 十五日粥<七草粥> へ続きます。





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