

『紫式部日記』より「一条帝による土御門第行幸」その3 に引き続き、
2004年2月に岩神座ホールで撮影した
風俗博物館の出張展示の様子です。
寝殿西廂にて、
『源氏物語』<玉鬘>より
「歳暮の衣配りの衣裳をまとった登場人物紹介」が
展示されていました。


源氏35歳の年の暮れ、
その年の秋に落成した六條院において
それぞれの御殿に住まわせている女君たちにふさわしい
正月用の装束を紫の上とともにととのえる場面があります。
源氏自らが女君たちの年齢や容貌・性格に
ふさわしい装束をととのえたものを
今回は一堂に見学することができました。


では、女君を一人ずつ見ていきましょう。


袿(うちき)姿。
“浅縹の海賦の織物、織りざまなまめきたれど
にほひやかならぬに、いと濃き掻練具して夏の御方に・・・”


小袿(こうちき)姿。
“紅梅のいと紋浮きたる葡萄染めの御小袿、
今様(いまよう)色のいとすぐれたるとはかの御料・・・”


細長(ほそなが)姿。
“桜の細長に、艶やかなる掻練とり添えては姫君の御料なり・・・”


小袿姿。
“梅の折枝、蝶、鳥、飛びちかひ、唐めいたる白き小袿に
濃きが艶やかなる重ねて・・・”


袿姿。
“柳の織物の、よしある唐草を乱れ織れるも、いとなまめきたれば・・・”


細長姿
“曇りなく赤きに、山吹の花の細長は・・・”


袿姿。
“青鈍の織物、いと心ばせあるを見つけたまひて、
御料にある梔子の御衣、聴色(ゆるしいろ)なる添へたまひて・・・”

明石の姫君を中心に
明石の御方と紫の上が向き合うような
展示の様子が微笑ましかったです。

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