

「端午の節句」 に引き続き、2004年2月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。
東の対母屋と南廂では、『源氏物語』<若菜上>より
「源氏四十の賀、玉鬘の若菜進上」が展示されていました。
六條院春の御殿寝殿・西の放出(はなちいで)と見立てられています。
源氏40才の正月二十三日、
左大将(=髭黒)の北の方となった玉鬘が
若菜を献上しました。

対面する玉鬘と源氏。
玉鬘は唐衣裳姿。
源氏は直衣姿。


玉鬘は左大将とのあいだに生まれた息子ふたりを連れています。
子どもたちは無邪気な直衣姿。



玉鬘がととのえた調度品は風雅で才気に満ちており、
実に美しいものばかりでした。
放出(はなちいで)には
太政大臣(=もと頭中将。玉鬘の実父。)をはじめ
左大将(=髭黒)、蛍兵部卿宮、式部卿宮、衛門督(=柏木)など
多くの参賀の人々が集まっています。

賀宴に興を添える為に楽器が揃えられています。

衛門督(柏木)と式部卿宮。

太政大臣(もと頭中将)。

蛍兵部卿宮。

左大将(髭黒)。

宴の準備をする女房たち。

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