平安時代好きブロガー なぎ です。
2022年 9月10日(土)は、旧暦における 8月15日。
毎月訪れる旧暦15日の夜の月(=十五夜)のうち、旧暦 8月15日の夜に見える月(=十五夜)を「中秋の名月」と呼びます。
[2022年 9月10日(土)午後 7時30分頃撮影]
2022年の場合、9月10日(土)午後6時59分ごろ満月となったのだとか。
「中秋の名月(十五夜)」と「満月」は必ずしも一致しませんが、2021年と2022年と2023年は連続して一致し、再来年以降は、「中秋の名月」と「満月」は1日~2日程度ズレが生じるそうです。
(次回、「中秋の名月(十五夜)」と「満月」が一致するのは2030年だそうですよ)
十五夜というと、以下の『源氏物語』須磨巻の一場面が思い出されます。
『源氏物語』「須磨」より
月のいとはなやかにさし出でたるに、「今宵は十五夜なりけり」と思し出でて、
[現代語訳:月がとても明るく差し出たので、「今夜は十五夜であったのだなあ」とお思い出しになって、]
【本文と訳はwebサイト『源氏物語の世界』より引用】
須磨にいる光源氏が、とてもはなやかにさし出た月に 八月十五夜(=中秋の名月)であったと思い出す場面です。
『源氏物語』は石山寺(滋賀県大津市)に参篭中の紫式部が琵琶湖の湖面に映える美しい十五夜の月を眺めて、「今宵は十五夜なりけり」と書き出したという、「源氏物語起筆伝説」があります。
[2017年 3月 4日 石山寺 源氏の間 にて撮影]
「今宵は十五夜なりけり」…『源氏物語』の読者たちはそれぞれの胸中で美しい月の姿を思い浮かべたのでしょうね。
[2022年 9月10日(土)午後 7時40分頃撮影]