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【アンケート結果】 どちらかと友達になれるとしたら?「清少納言」or「紫式部」

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 私のささやかな日常。

Twitterに2択アンケート機能が追加されたので
早速使ってみました。

私が作ったお題は

 どちらかと友達になれるとしたら?

  ・清少納言
  ・紫式部

というものでした。


投票可能な時間は24時間。
投票に参加くださったのは147名の方々でした。

ご参加ならびにRTに協力くださいました方々、
ありがとうございました。




・・・結果はこちら!!




僅差で紫式部のほうが多かったのでした。

清少納言のほうが紫式部よりも
人気が高いのではないか
と思っていたので意外な結果でした。






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【太宰府】 九州国立博物館 特別展「美の国 日本」へ行ってきました♪

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 2015年10月下旬の平日に九博へ行ってきました。

福岡県太宰府市、
九州国立博物館で開催中の
特別展「美の国 日本」の感想です。


特別展チラシ

 ※九州国立博物館
 ⇒ http://www.kyuhaku.jp/

 ※「美の国 日本」特設サイト
 ⇒ http://binokuni2015.jp/


※当ブログは、九州国立博物館の第36回「ぶろぐるぽ」にエントリーしています。
 以下の展示写真は、九州国立博物館より提供いただきました。





■第一部 原始日本列島の造形美


展示会場に入って、最初にあったのは重要文化財「遮光器土偶」でした。(縄文時代)

見た瞬間、思わず口からこぼれ出たのは「かわいい!」という言葉。
抱っこしたくなるような大きさ。
不気味さは感じませんでした。



国宝「火焔型土器」(縄文時代)

どうしてこんな姿の土器ができたのでしょう。
見れば見るほどおもしろいです。
いろんな角度から見られるのもよかったです。



国宝「袈裟襷文銅鐸」(弥生時代)

銅鐸そのものの形も美しいのですが
描かれた絵も興味深いです。


近くには、3Dプリンターで作ったという
銅鐸を触れるコーナーもありました。

銅鐸の厚みや文様の凹凸を触って体感できます。


個人的には、火焔型土器も3Dプリンターで再現して
触らせて欲しかったです。



触れるといえば、
「家屋文鏡」(古墳時代)も3Dプリンターで
再現されていて、触ることができました。



「家屋文鏡」(古墳時代)
1枚の鏡に4つの家屋・・・
竪穴建物、高床式倉庫、平地式建物、高床建物
がそれぞれ描かれています。

身分階層によって家屋に差があったであろうことがうかがえます。
どんな願いをこめて作られた鏡なのでしょうね。




「埴輪 踊る人々」(古墳時代)

なんて愛嬌のある埴輪なのでしょう。
目の前にすると同じポーズをしたくなります。(笑)



■第二部 美の画期  第一章 日本仏教の黎明




「多聞天立像」(飛鳥時代)

奈良・法隆寺の多聞天です。
真正面から見ても横から見てもとにかく美しいです。
衣紋のひだにうっとり。

踏まれている邪鬼さえユーモラスに感じられます。




そして、前期展示のメインともいえる正倉院の宝物コーナーへ。
残念ながら、正倉院の宝物につきましては九博からの写真提供がありませんでした。

最も見たかった
「螺鈿紫檀五絃琵琶」(唐時代・8世紀)を近くから見るための
行列に並んでしばし待ちました。
(遠くから見ても構わないという方は並ばなくてもOKでした。)

聖武天皇遺愛の品のひとつです。
この異国情緒あふれる琵琶を目の前にして
聖武天皇はどんな気持ちでいらしたことでしょう。

今回、間近で360度から見られるのは
ありがたく嬉しかったです。

会場では、演奏されている音も聞くことができました。



■第二部 美の画期  第二章 「和様」の完成


国宝「沢千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃」(平安時代)

高野山金剛峰寺に伝来する小型の唐櫃です。
装飾美に魅せられます。






重要文化財「地蔵菩薩立像」(平安時代)
京都・六波羅蜜寺のお地蔵さまです。美しいお姿。
平家の栄枯盛衰も近くから見守ったお地蔵さまなのでしょうか。



右:重要文化財「男神坐像」(平安~鎌倉時代)
左:「女神坐像」(平安時代)

まるで夫婦のように(?)並んでいる坐像ですが
男神坐像は京都の大将軍八神社、女神坐像は京都の松尾大社の所蔵なのでした。
夢の共演!?

仏像ではなく神像です。
制作された当時の服飾文化の影響も少なからず
あるのではないかと思うと細部まで拝見してしまいます。

大将軍八神社も松尾大社も訪ねたことがあるので
親しみを覚えます~。




■第二部 美の画期  第三章 「美の国 日本」新時代へ


国宝「重源上人坐像」(鎌倉時代)

今にも動き出しそうな雰囲気。
源平の争乱で焼失した奈良・東大寺の復興を
成功に導いた人物として知られます。



国宝「金銅透彫舎利容器」(鎌倉時代)
 
奈良・西大寺 所蔵。
精巧な造りが素敵でした。



■第三部 琉球の美、アイヌの美


国宝「白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型木綿衣裳」(第二尚氏時代・18~19世紀)


重要文化財「テタラペ」(樺太アイヌ・19世紀)

それぞれシンメトリーが美しかったです。



午前中よりも午後のほうが比較的ゆっくり見られるような気がします。
音声ガイドはあると便利です。(520円)

途中、展示替えがありますので公式サイトでチェックをオススメします。





 特別展鑑賞後に買ったものの一部。

図録はもちろん買いました。



しおり付きブックカバー、
「美の国 日本」クリアファイル 2種類、
正倉院模様メモ帳、
しおりセット、
「美の国 日本」限定 石村萬盛堂『鶴乃子』

・・・気づけば、螺鈿紫檀五絃琵琶をモチーフにされた
グッズばかり買っていました。(笑)

会場では奈良国立博物館の正倉院グッズも
販売されていましたのでご興味がある方はぜひどうぞ。




 ひとやすみ。

鑑賞後、九州国立博物館1階にある
「オープンカフェ」にてひとやすみ。

ラ・フランスとバニラのミックスソフトクリームを食べました。
おいしゅうございました。







今回、体調が思わしくなくて
4階の文化交流展示室へ行けなかったのが残念!!

トピック展示の「新羅王子が見た大宰府」が見たかったのでした。
ミュージアムショップで図録だけ購入して帰りました。

特別展期間中にできれば、もう1度見に行きたいです。







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【情報】 徳川美術館にて特別展「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」11月14日から開催!

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 源氏物語に関する展覧会の情報です。

愛知県名古屋市、徳川美術館にて
特別展「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」が
開催されます!!

 ※公式サイト
 ⇒ http://www.tokugawa-art-museum.jp/
 ⇒ http://www.tokugawa-art-museum.jp/planning/h27/07/index.html


 【期間】 2015年 11月14日(土)~12月6日(日)






※ポスターの画像について、当ブログへの転載許可をいただいております。



 期間中、記念講演会も行われます。

“記念講演会「源氏物語絵巻の物語本文」

 講師:大阪大学大学院文学研究科 教授 加藤洋介氏
 日時:11月21日(土) 13時30分~15時(開場13時)
 集合:徳川美術館 講堂
 ※入館者聴講自由(入館料は別途必要)”





お近くにお住まいの方もそうでない方もぜひどうぞ。




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【情報】 嵯峨・嵐山観光に組み合わせてみては?「時代や」さんで十二単キャンペーン実施

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 十二単体験の情報です。

秋の京都、
嵯峨・嵐山といえば紅葉が美しいことで知られていますね。

『源氏物語』ファンの方々は、大覚寺・清凉寺・野宮神社などを
訪ねる予定という方もいらっしゃることでしょう。

さらに現在、小倉百人一首殿堂「時雨殿」では
企画展「紫式部と女流歌人たち 紫式部の和歌と物語」も開催中です。
※~12月23日(水・祝)まで。

 ※時雨殿
 ⇒ https://www.shigureden.or.jp/


そんな中、嵐山にある
時代衣裳変身スタジオ「時代や」さんでは
11月1日~29日まで ☆秋のキャンペーンリレー3「十二単」
を実施されるのだとか。

 期間限定特別価格 10,000円(税別)


お得なキャンペーンの時期を利用して
十二単体験を楽しむのも素敵かもしれません。

 ※時代や 公式サイト
 ⇒ http://jidaiya-kyoto.com/ja/

キャンペーン情報についてはブログで紹介されています。

 ※時代や スタッフブログ
 ⇒ http://ameblo.jp/jidaiya-kyoto/




お近くにお住まいの方もそうでない方もどうぞ。






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【雑誌】 「和樂」12月号 特別付録に国宝「源氏物語絵巻」懐紙・ポチ袋・一筆箋 がついています。

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 源氏物語絵巻に関する雑誌のご紹介です。

発売中の雑誌、
「和樂」2015年12月号が素敵です。

 ※和樂 小学館
 ⇒ http://www.waraku-an.com/

名古屋の徳川美術館で11月14日(土)から行われる
特別展「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」にちなんで
特集ページが8ページもあります。

 国宝『源氏物語絵巻』はなぜそんなにすごいのか?
 まずは『源氏物語絵巻』の美術史的意味を知る
 『源氏物語絵巻』驚愕の名場面集
 国宝『源氏物語絵巻』を見に行こう!
 
このページで予習をしてから特別展へ行きたくなります。

 
 和樂(わらく) 2015年 12 月号 [雑誌]


そして、特別付録も素晴らしいのです。


特別付録“和ごころ”セットはこんな箱に入っています。


中には、一筆箋、ポチ袋、懐紙が
それぞれ国宝「源氏物語絵巻」<柏木三>を
モチーフにデザインされています。(薫を抱く光源氏)

使うのが楽しみです。




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【本】 小学生おもしろ学習シリーズ「まんが百人一首大辞典」(監修:吉海直人)

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 百人一首に関する本のご紹介です。

先日、西東社から発売された本
小学生おもしろ学習シリーズ
「まんが百人一首大辞典」を読みました。

 ※西東社
 ⇒ http://www.seitosha.co.jp/
 ⇒ http://www.seitosha.co.jp/2_3974.html


 
 小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典


シリーズ名にある通り、小学生を対象にされている本です。
小学生が最初に出会う百人一首の本として素晴らしいと思います。

監修は、同志社女子大学教授で
小倉百人一首殿堂「時雨殿」の館長でも
いらっしゃる吉海直人先生。


大人も楽しめる一冊です。
私も小学生の時にこんな本に出会いたかったです!
暗唱のコツも書かれていて便利です。

定価1,000円(税別)と良心的。
オールカラーの漫画で見開きページで
歌と作者について紹介されています。


漫画は6人の漫画家さんによって描かれています。
百人一首の歌人たちがそれぞれ美麗な絵の漫画で楽しめます。

6人の漫画家さんのうちの
お一人がTwitterでフォローさせていただいている
ROUTE175(@route175 )さん こと 藤岡ひろみさんでもあります。


本の途中にある『平安王朝新聞』のページも
勉強になりおもしろいです。


小学生おもしろ学習シリーズ 「まんが 百人一首大辞典」を読む前、
実は「百人一首」に関する本ってすでに出尽くしているのでは?
という感もあったのですが、こういうアプローチもあるのですね。

楽しく読ませていただきました。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 朱雀院行幸・放島の試み 1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2010年3月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿において
『源氏物語』<少女>より
「朱雀院行幸・放島の試み~夕霧艱難辛苦の立身出世~」
の場面が展示されていました。

展示内容を2つの記事に分けてご紹介します。





舞台は、朱雀院(『源氏物語』の朱雀帝が退位後に住んだ御所)に見立てられています。


<博物館レジュメより>
“源氏34歳(太政大臣)の旧暦2月20日すぎ、朱雀院に冷泉帝の行幸があり多くの上達部・親王が供奉(くぶ)した。
早咲きの桜がみごとな盛儀の中、供奉した諸臣は皆 特別に色を許された青色の袍(ほう)に時節に相応しく桜かさねの下襲(したがさね)を着用し、冷泉帝は赤色の御衣(おんぞ)をお召しになった。”





上達部や親王は寝殿の簀子に座っています。



“この行幸では、特に太政大臣の源氏に帝のお召しがあり、冷泉帝と同じ赤色の袍を纏って参上し、二人の輝かしい姿を人々は賞賛した。”



赤色の御衣(おんぞ)姿の冷泉帝。


同じく赤色袍姿の源氏。


朱雀院。


蛍兵部卿宮。



写真左から
簀子に座る蛍兵部卿宮、
南廂に座る源氏、冷泉帝、朱雀院。



控える内侍(ないし)たち。
“物具装束姿・・・晴れの装いである、唐衣・裳姿に比礼・裙帯をつけ、髪上げし、宝冠をつけた厳儀の装束。”






朱雀院行幸・放島の試み~夕霧艱難辛苦の立身出世~ その2 へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 朱雀院行幸・放島の試み 2

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

朱雀院行幸・放島(ほうとう)の試み~夕霧艱難辛苦の立身出世~ その1 に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。



朱雀院の池では大学寮の学生(がくしょう)一人ずつを
舟に乗せて作詩をしています。
また、龍頭鷁首(りゅうとうげきす)の楽人を
乗せた舟が池を漕ぎ巡っています。







<レジュメより>
“この行幸では、興(きょう)を添える専門の漢詩文を作る官僚は呼ばす、ただその学才に優れていると評判の学生(がくしょう)10人を帝はお召し寄せになり、式部省の試験(省試/しょうし)にならって勅題が下された。
このように帝が行幸に専門の漢詩人を呼ばず、学生(がくしょう)だけ呼んだのは、源氏の嫡男 夕霧が擬文章生(ぎもんじょうせい)として大学寮で学んでいる為であり、この行幸の特別な章試で夕霧の試験を行う為であった。”





詩作に苦闘する夕霧。

“この後、夕霧は行幸の日の詩文(しぶん)を見事に作詩したことにより、進士(しんし)<文章生(もんじょうしょう)>となった。”



 龍頭鷁首(りゅうとうげきす)




龍頭・・・唐楽(からがく)の楽人が乗船しています。





鷁首・・・高麗楽(こまがく)の楽人が乗船しています。





 春鶯囀(しゅんのうでん)


“唐楽(とうがく)<左方(さかた)>の男性4人(または6人)の平舞(ひらまい)”。




“庭上では春鶯囀(しゅんのうでん)が華やかに舞われ、その舞を目にした人々は、かつて源氏が19歳の折、宮中の桜花の宴で見事な春鶯囀(しゅんのうでん)を舞った頃を懐かしみ、源氏が朱雀院に盃を差し上げた後、それぞれの治世(ちせい)を称え合った和歌の唱歌があった。”




庭上では舞人たちも控えていました。







 六條院四季絵巻~卯月 灌仏会~ へ続きます。






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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 六條院四季絵巻~卯月 灌仏会~

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。


朱雀院行幸・放島(ほうとう)の試み~夕霧艱難辛苦の立身出世~ その2 に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対 東廂・南廂において
『源氏物語』<藤裏葉>より
「六條院四季絵巻~卯月 灌仏会(かんぶつえ)~」
の場面が展示されていました。





<博物館レジュメより>
“源氏39歳(太政大臣)の4月8日、六條院において釈迦の誕生を祝う法会である灌仏会が盛大に執り行われた。
この日を迎える前日には、長年にわたり政敵であった源氏と内大臣(若き頃の頭中将)の確執ゆえに、許されなかった夕霧と雲居雁の婚礼が成立しためでたさの中で迎える灌仏会であった。”






“源氏の私邸である六條院において執り行われた灌仏会は、寺より誕生仏を借り受けて宮中通りの作法で行われ、宮中清涼殿においては昼に行われていたが、六條院では灌仏会の導師を務める僧侶がおそくに参上したので、日が暮れてからの始まりとなった。”



灌仏会のために寺から誕生仏を借り受けています。



写真左側に写っているのが源氏です。


写真右側から
源氏、内大臣、柏木、夕霧。



夕霧。
結婚二日目を迎え、気もそぞろです。






各御殿から使者として訪れた女童たち。
季節の花などで美しく飾られた僧へのお布施の料紙を
台盤の上に献じています。




母屋の奥には
紫の上(写真中央)と明石の姫君(後ろ姿)もいました。






花の宴~藤花に競う源氏・あざれたる大君姿~ へ続きます。






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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 花の宴~あざれたる大君姿~

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

六條院四季絵巻~卯月 灌仏会(かんぶつえ)~ に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対 東廂・北廂では
『源氏物語』<花宴>より
「花の宴~藤花に競う源氏・あざれたる大君姿~」
の場面が展示されていました。



舞台は右大臣邸に見立てられています。

<博物館レジュメより>
“源氏20歳の3月20日過ぎ、世の中の権勢を我がものとしようとしている右大臣家で弓の競射(きょうしゃ)に続く藤花の宴が催され、多くの上達部や親王が招かれた。”



右大臣。布袴(ほうこ)姿。
桐壺帝の弘徽殿女御の父であり、
東宮(=のちの朱雀帝・源氏の異母兄)の祖父にあたります。
六の君こと朧月夜の父でもあります。



上達部・親王。布袴(ほうこ)姿。



源氏と四位少将。

“複雑な人間関係を煩わしく思い、物思いに沈む源氏は、右大臣邸の藤花の宴の招きを受けても参上しなかったが、派手好みで贅美を尽くした右大臣邸の藤花の宴に風流を極めた源氏の来訪が無いのは興ざめだと思う右大臣は子息の四位少将を源氏の御迎えに参上させ、ようやく源氏は装束を調えた。
すっかり日も暮れ、右大臣が待ちあぐねた頃、桜がさね直衣に葡萄(えび)染めの下襲(したがさね)を長々とひいた高貴な身分に相応しい略礼装の大君姿(おおきみすがた)で参上した源氏の姿は、礼装の布袴姿(ほうこすがた)で参上している人々には許されない、王者の風格を備えた姿で、右大臣邸の見事な遅咲きの桜や今を盛りの藤の花の美しさも霞むほどであった。”





源氏。直衣布袴姿。

『源氏物語』本文より
 “皆人は袍衣(うへのきぬ)なるに、あざれたるおほきみ姿のなまめきたるにて、いつかれ入りたまへる御様、げにいとことなり。”
 (訳:他の人はみな正装なのに、しゃれたおおきみ姿の優雅な装いで、かしずかれてお入りになるご様子は、なるほどとても素晴らしい。)



女房と藤の花。
当時、藤は松の木に絡ませて成育していました。




几帳の奥には朧月夜の姿もありました。


朧月夜は4月に東宮(=のちの朱雀帝)への入内を控えています。






 局~女房の日常「身嗜み・髪の手入れ」「もう一つの装束・伏籠」「暗闇を照らす燈台」~ へ続きます。







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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 局~女房の日常~

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

花の宴~藤花に競う源氏・あざれたる大君姿~ に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

局(つぼね=渡殿にある上臈の女房に与えられた部屋)では
局~女房の日常「身嗜み・髪の手入れ」「もうひとつの装束・伏籠・」「暗闇を照らす燈台」~
が展示されていました。


 女房の身嗜み・髪について




髢(かもじ=付け毛)を使う女房。

<博物館レジュメより>
“平安女性の容姿の美しさの中で大きな比重を占めていたのが頭髪であり、豊かで長い髪がもてはやされた。”
“平安女性の豊かな黒髪に対する憧れからくる、髢(かもじ)を使った身嗜みは、現代女性に通じるおしゃれ感覚であると思われる。”




 香を纏う、もう一つの装束・伏籠(ふせご)


伏籠(ふせご)と吊香炉(つりこうろ)

“直接男女が顔をあわせる機会が少なかった平安時代、趣味の良さを相手に伝える手段としての一つが、香であった。
装束とともに、香りを纏うという意味で、もう一つの装束ともいえる。
自分の好みに調合した練香(ねりこう)を、火取香炉(ひとりこうろ)で燻らし、その上に伏籠という竹の籠を置き、さらに上に装束を架けて香を移すのである。”

“このほかに、香を焚き染める道具として吊香炉(毬香炉/まりごうろ)があり、『類聚雑要抄』には御帳台の横に吊るされている様子が描かれている。”





 髪の手入れをする女房






髪を櫛で梳く女房。





 室内照明器具・燈台


高燈台と高坏燈台。

“本来は食事用の台である高坏を逆さにし、底の部分に油坏を置き、燈心を油に浸して火を灯した「高坏燈台」と呼ばれる応用の照明器具も使われた。”







 四季のかさねの色目に見る平安王朝の美意識 へ続きます。






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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 四季のかさねの色目

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

局~女房の日常「身嗜み・髪の手入れ・」「もう一つの装束・伏籠」「暗闇を照らす燈台」~ に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

寝殿 北廂では
「四季のかさねの色目に見る平安王朝の美意識」
が展示されていました。


上から見た様子。




夏から初秋:撫子かさね



夏:藤かさね



夏:菖蒲かさね



夏:花橘かさね



秋:捩紅葉(もじりもみじ)かさね



秋:櫨紅葉かさね



冬:雪の下かさね



春:梅かさね











 平安四季絵巻~水無月 六月祓~ へ続きます。







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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 六月祓(みなづきのはらえ)

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

四季のかさねの色目に見る平安王朝の美意識 に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

寝殿 西廂では
『年中行事絵巻』(12世紀後半)より
「平安四季絵巻~水無月 六月祓~」
の場面が展示されていました。



<博物館レジュメより>
“祓(はらえ)とは、罪穢れを除去することで、無意識の間に犯した神への罪を祓うために、毎年六月と十二月の晦日(みそか)に行われていたもので、特に六月の禊祓(みそぎはらえ)を「六月祓(みなづきのはらえ)」もしくは「夏越祓(なこしのはらえ)」といった。”



「人形(ひとがた)」
“罪や穢れを人形に移して、使用後水に流し、穢れをはらうもの”。



写真左側:「解縄(ときなわ)」
“人形と同様の意味で、左右に縒られた木綿(ゆう)<穀(かち)や楮(こうぞ)の木の皮>を、片手で捻りをもどして、罪穢れを解き、人形とともに川に流した。”



「散米(うちまき)」
“邪気を払うために、米を撒き散らすこと”






「菅貫(すがぬき)」=「茅輪(ちのわ)」
“茅(ち)や菅麻(すげあさ)などを輪状にしたもの”
“平安時代は、願い主の頭上より身の下までくぐらして後ろざまに抜き、祓い終わってから、刀で切断し、人形などと一緒に川に流して、穢れを祓い、災いを除く儀式で、今日の様に、腰につけたり、大きな輪としてくぐったりする儀式とは異なる。”




菅貫(茅輪)を刀で切断する女房。










 実物大展示室 へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2010年3月撮影 実物大展示室

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

平安四季絵巻~水無月 六月祓~ に引き続き、
2010年3月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

実物大展示室では
直衣姿の男君、
唐衣・裳姿<十二単姿>の女房、
衵(あこめ)姿の女童が
展示されていました。



母屋にいる直衣姿の男君。


廂にいる女房。
唐衣・裳姿
・・・いわゆる十二単姿です。





同じく廂にいる女童は衵(あこめ)姿です。




 着装体験。 

風俗博物館、実物大展示室には
洋服の上から自由に羽織ることができる
装束があります。

 ・男性用・・・狩衣姿(狩衣と指貫)
 ・女性用・・・袿姿(単と袿)



今回、体験していません。




以上、2010年3月における風俗博物館の展示の様子でした。







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【テレビ放送情報】 BSプレミアムにて「900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~」 11月26日放送!

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 源氏物語絵巻に関するテレビ番組の放送情報です。

この秋、名古屋の徳川美術館で開催されている特別展
「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」が話題となっていますね。

NHK BSプレミアムにて
「900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~」
という番組が放送されます。

 ※BSプレミアム
 ⇒ http://www4.nhk.or.jp/P3765/
 ⇒ http://www4.nhk.or.jp/P3765/x/2015-11-26/10/11872/2578307/

“4年に渡る修理作業を終えた国宝・源氏物語絵巻。修理過程で平安絵師たちの製作過程が浮かび上がってきた。作家の瀬戸内寂聴さんと画家の山口晃さんが雅な世界を堪能する。”


 【日 時】 11月26日(木) 午後8時~9時

 【再放送】 12月 1日(火) 午後5時~6時



放送が楽しみです。





徳川美術館で開催中の特別展
「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」は
12月6日(日)までです。

 ※公式サイト
 ⇒ http://www.tokugawa-art-museum.jp/
 ⇒ http://www.tokugawa-art-museum.jp/planning/h27/07/index.html






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【京都・紫式部に出会う旅】千本ゑんま堂・紫式部墓所・廬山寺

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私のささやかな日常。

連休いかがお過ごしでしょうか。
私は京都に来ています。(*^^*)

昨日は午前中、千本ゑんま堂(紫式部供養塔・紫式部像)→紫式部墓所→廬山寺(紫式部邸宅跡)を訪ねました。

午後は京都御苑を散策後、三田村雅子先生による講演会を拝聴。
『源氏物語』<若菜>にまつわるお話で興味深かったです。

【京都・源氏物語ゆかりの地】野宮神社・清凉寺

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私のささやかな日常。

今日の午前中は、天龍寺・野宮神社・清凉寺をたずねました。

野宮神社は、『源氏物語』<賢木>での黒木の鳥居がある潔斎所である野宮の風情を偲べます。


また、清凉寺は光源氏のモデルのひとりである源融ゆかりの寺で、境内の多宝塔の奥には源融の墓があります。

11月末まで清凉寺の霊宝館が公開中で源融の面影をうつしたと伝わる阿弥陀さまにご対面できます。


そして早めに昼食をとり、小倉百人一首殿堂『時雨殿』へ。
現在、企画展「紫式部と女流歌人たち」が開催中です。
素敵な展示でした。(*^^*)

午後から、時雨殿にて「紺野美沙子 嵯峨野の秋を詠む」を拝聴。
第一部:紺野美沙子さんによる源氏物語 賢木 の朗読
第二部:古典の持つ面白さについて
・紺野美沙子さん
・三田村雅子先生
・吉海直人先生

朗読は趣があり、トークでは賢木にまつわる楽しく興味深いお話を聞けて幸せでした!

源氏物語本文に書いてあることへの気付き、書いてないことへの気付きが大事だそうです。

【京都】時代衣裳変身スタジオにて十二単体験♪

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私のささやかな非日常。

京都・嵐山にある『時代や』さんで十二単のキャンペーンが実施中です。
~11月29日まで。

このキャンペーンを利用して十二単体験をしてきました。(^-^)v

「曇りなく赤きに山吹の花の細長」・・・ではなく山吹色の唐衣です。

気分は『源氏物語』に登場する玉鬘!?

とても楽しいひとときを過ごせました。(*^^*)

【京都】 時雨殿にて源氏物語朗読&対談「紺野美沙子 嵯峨野の秋を詠む」

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私のささやかな日常。

小倉百人一首殿堂『時雨殿』へ行ってきました。
現在、企画展「紫式部と女流歌人たち」が開催中です。
素敵な展示でした。(*^^*)

装束着装体験(袿姿)もしてきました。


午後から、同じく時雨殿にて
「紺野美沙子 嵯峨野の秋を詠む」を拝聴。

第一部:紺野美沙子さんによる源氏物語 賢木 の朗読
第二部:古典の持つ面白さについて
・紺野美沙子さん
・三田村雅子先生
・吉海直人先生


朗読は趣があり、トークでは賢木にまつわる
楽しく興味深いお話を聞けて幸せでした!

源氏物語本文に書いてあることへの気付き、
書いてないことへの気付きが大事だそうです。

そして、時雨殿とは「百人一首」にとっても
「源氏物語」にとっても聖地であるそうです。
素敵なことですね。



時雨殿の向かい側には
「源氏物語ゆかりの地説明板 大堰の邸候補地」
があります。

ぜひご覧ください~。





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【京都】 時雨殿にて講演会「紫式部 その魅力に迫る」(講師:三田村雅子先生)

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私のささやかな日常。

昨日に引き続き
小倉百人一首殿堂『時雨殿』にて行われた講演会
「紫式部 その魅力に迫る」を拝聴。

講師は、フェリス女学院大学名誉教授
三田村雅子先生です。


『源氏物語』に登場する「結ぼほる」という語に着目して
各帖の使用例を見ながら、味わうことができました。

とても楽しかったです。


講演会終了後、
三田村雅子先生・吉海直人先生と
握手させていただき感激でした。O(≧▽≦)O




夕方、本日の宿にチェックインしたあと新京極へ。
錦天満宮を参拝しました。

錦天満宮のご祭神・菅原道真もまた
光源氏のモデルのひとりとされています。

また、錦天満宮の境内にある塩竈神社は
光源氏のモデルの一人、源融を祀っているのでした。





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