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【本】 「平安朝の文学と装束」 (著:畠山 大二郎 )

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 源氏物語に関する本です。

2016年3月に発売された本
「平安朝の文学と装束」を買いました。


函から取り出したところ。
表紙も素敵です!!

Amazonでの内容紹介
“平安文学に描かれる装束のあり方を通して、周辺文化をも見つめなおす。
当時の装束はどのような形状をしていたのか、従来を覆す復元を試みつつその機能を考察し、また文学における装束表現から当時の人々の認識や生活を考察する。
付録として、手触りや見た目を知ることができる、実際の生地を貼り付けた「装束生地見本」を封入。”





初版に封入されている「装束生地見本」。
手作業で切り貼りされたそうです。
装束生地を見て触れてめくって、楽しいですよ。


目次を見て改めて気になる事柄ばかりで嬉しいです。

目次
“凡例
 序
 第一編 文学作品の中の装束表現
 第一章 『落窪物語』の「裁つ」―落窪の君の裁断行為を中心として―
 第二章 『源氏物語』の「中の衣」と「綻び」―「紅葉賀」巻を中心として―
 第三章 『源氏物語』の「ひきつくろふ」直衣姿―「松風」巻における光源氏の装束表現を中心として―
 第四章 『源氏物語』の「衣の裾を引きならいたまふ」―「少女」巻における夕霧の懸想を中心として―
 第五章 『源氏物語』の被け物―「若菜上」巻における「女の装束に細長添へて」を中心として―
 第二編 装束の実態と表現
 第一章 『源氏物語』の「端袖」―「綻び」「ゆだち」を中心として―
 第二章 『源氏物語』の「扇」―朧月夜の扇を中心として―
 第三章 『源氏物語』の「細長」―玉鬘の装束表現を中心として―
 第四章 『源氏物語』の「柳の織物」―「若菜下」巻における明石の君の装束表現を中心として―
 第五章 平安文学の「織物」―『狭衣物語』を中心として―
 第六章 平安文学の裳の種類―「薄色の裳」を中心として―
 第三編 日本文化としての装束表現
 第一章 平安時代中期から後期における装束の復元―形状と寸法の問題を中心として―
 第二章 『紫式部日記』の「小袿」―二の宮の御五十日を中心として―
 第三章 『紫式部日記』の「無紋の青色に桜の唐衣」―三重襲と無紋綾織組織の問題を中心として―
 第四章 國學院大學図書館蔵『住吉物語』絵の装束表現―嵯峨野の野遊びの場面を中心として―
 結
 初出・原題一覧
 あとがき
 索引”



取り急ぎ、
第三章『源氏物語』の「細長」-玉鬘の装束表現を中心としてー を読みました。
ネタバレになるのはどうかと思うので詳細には触れませんが、
私にとって今まで気づかなかったことなので目から鱗が落ちる思いがしました。


私のような素人で装束に興味がある人間であっても、
読みやすい文体でよかったです。

ほかの章もじっくり読んでいきます。



 
 平安朝の文学と装束 (新典社研究叢書 282)



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