

草子つくり ~明石姫君婚礼支度~ その2 に引き続き、
2012年6月撮影した風俗博物館の展示の様子です。
局(つぼね)では
局 ~明石姫君入内・参入女房の身仕度~
が展示されていました。



<博物館レジュメより>
“直接男女が顔をあわせる機会が少なかった平安時代、趣味の良さを相手に伝える手段としての一つが、香であった。装束とともに、香りを纏うという意味で、もう一つの装束ともいえる。自分の好みに調合した練香(ねりこう)を、火取香炉(ひとりこうろ)で燻らし、その上に伏籠という竹の籠を置き、さらに上に装束を架けて香を移すのである。”




単(ひとえ)仕立ての裁ち生地の端の始末は
もち米を練って作った糊を裁った生地につけ、
「ひねる」という仕立てをしました。



髢(かもじ=付け毛)をつける女房。
“平安女性の容姿の美しさの中で大きな比重を占めていたのが頭髪であり、豊かで長い髪がもてはやされた。”
“平安女性の豊かな黒髪に対する憧れからくる、髢(かもじ)を使った身嗜みは、現代女性に通じるおしゃれ感覚であると思われる。”

髢(かもじ)


化粧することが成人女性の身嗜み。


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