京都市下京区にある風俗博物館のこと。
文学作品にみる名場面3 『枕草子』香爐峰の雪は簾を撥げてみる に引き続き、
2005年11月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。
東の対・北廂では
文学作品にみる名場面 4
『紫式部日記』 紫式部 著
『紫式部日記絵巻』より 中宮の大夫らが局を訪問する 場面が
展示されていました。
『紫式部日記』寛弘五年十月十七日の夜のこと。
中宮権亮(ごんのすけ)・藤原実成(さねなり)と
中宮大夫(たいふ)・藤原斉信(ただのぶ)が来訪します。
中宮の権亮・藤原実成は、まだ桟(さん)を差していない
蔀格子(しとみごうし)の上側を押し上げて
「おわすや」 (いらっしゃいますか)と
声をかけてきました。
宮の内侍が応対します。
御簾越しに応対する宮の内侍。
※従来、応対したのは紫式部であると考えられていましたが
最近の研究では、宮の内侍ではないかとも考えられているようです。
この展示では、応対した人物=宮の内侍説を採用されていました。
紫式部は応対に出ず、御簾の奥にいました。
今度は中宮の大夫・藤原斉信が
「ここにや」 (ここにおいでですか) と
とおっしゃるので、
さすがに聞こえぬふりもできず、
紫式部はちょっとした返事だけしました。
紫式部
藤原実成と斉信から
「格子の下をとりはずしなさいよ」と
言われますが、かたくなに取り外さないのでした。
小袿・細長・汗衫へ続きます。
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文学作品にみる名場面3 『枕草子』香爐峰の雪は簾を撥げてみる に引き続き、
2005年11月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。
東の対・北廂では
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『紫式部日記』 紫式部 著
『紫式部日記絵巻』より 中宮の大夫らが局を訪問する 場面が
展示されていました。
『紫式部日記』寛弘五年十月十七日の夜のこと。
中宮権亮(ごんのすけ)・藤原実成(さねなり)と
中宮大夫(たいふ)・藤原斉信(ただのぶ)が来訪します。
中宮の権亮・藤原実成は、まだ桟(さん)を差していない
蔀格子(しとみごうし)の上側を押し上げて
「おわすや」 (いらっしゃいますか)と
声をかけてきました。
宮の内侍が応対します。
御簾越しに応対する宮の内侍。
※従来、応対したのは紫式部であると考えられていましたが
最近の研究では、宮の内侍ではないかとも考えられているようです。
この展示では、応対した人物=宮の内侍説を採用されていました。
紫式部は応対に出ず、御簾の奥にいました。
今度は中宮の大夫・藤原斉信が
「ここにや」 (ここにおいでですか) と
とおっしゃるので、
さすがに聞こえぬふりもできず、
紫式部はちょっとした返事だけしました。
紫式部
藤原実成と斉信から
「格子の下をとりはずしなさいよ」と
言われますが、かたくなに取り外さないのでした。
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