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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2005年3月撮影 許諾の宴 その1

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「六條院における灌仏会」その2 に引き続き、
2005年3月に風俗博物館で撮影した様子です。

東の対・南廂にてにおいて
『源氏物語』<藤裏葉>より
「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」が
展示されていました。

画像が多いので記事をふたつに分けてご紹介します。





舞台は、内大臣邸の対の屋に見立てられています。

源氏39歳(太政大臣)の4月7日、
内大臣邸では藤の花の宴を催し、
源氏の息子である夕霧を招きます。
(夕霧の母は、内大臣の妹・葵の上。
 夕霧からみて内大臣は伯父にあたります。)





松の木にからみついて咲き誇る藤の花。
当時、藤棚はなく、松などの木にからませていました。



内大臣の子息たち。



写真左から
夕霧、柏木、内大臣。



写真左側:夕霧
写真右側:柏木

夕霧は、父・源氏が選んだ年齢よりも
大人びた二藍の直衣を着ています。

内大臣の息子・柏木は父の意をくんで、
花の色が濃く格別に房の長い藤を一枝折って、
夕霧の杯に添えます。



内大臣

藤の花を内大臣の娘・雲居雁(くもいのかり)に見立てて、
夕霧と雲居雁との結婚許諾を意図した歌を詠みます。

 “紫にかごとはかけむ藤の花 まつより過ぎてうれたけれども”



手前にいるのは内大臣の子息たち。
内大臣家では一同をあげて婿となる夕霧を歓待しました。






 「許諾の宴~夕霧と雲居雁の結婚~」その2 へ続きます。




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