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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 斎王発遣「別れの櫛の儀」

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「野宮の潔斎生活」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

東の対・東廂南側では
『源氏物語』<賢木>より
伊勢神宮斎王発遣「別れの櫛の儀」が
展示されていました。


舞台は、宮中の大極殿に見立てられています。

博物館レジュメより。
“源氏二十三歳の九月十六日、午後四時頃、宮中大極殿において、
 伊勢神宮斎王発遣の儀である「別れの御櫛」の儀式が行われた。
 斎王とは、天皇の代替りごとに新帝即位後卜定され、伊勢神宮に
 天照大神の御杖代として奉仕した女性で、未婚の内親王(宣下を受けた皇女)
 または、女王(天皇の二世孫から四世孫)から選ばれた。”



神事装束である帛(はく)の御装束姿の朱雀帝。



正装姿の斎王。14歳。

朱雀帝より黄楊の小櫛を受けようとしているところです。
朱雀帝は斎王の姿を見て心惹かれてしまうのでした。




博物館レジュメより。
“この別れの御櫛とは、朱雀帝が斎王の髪上げした髪に
 長さ約二寸四方の黄楊の小櫛を挿し、
 「京(みやこ)の方(かた)に赴きたまふな」
 と斎王に言うことで、世俗と神の領域の別離の象徴儀礼とされて行われた。”



様々な角度から撮ってみました。









大極殿にある高御座(たかみくら)も精巧に作られています。




高御座。





 「斎王群行に従った人々」へ続きます。




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