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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 紫の上主催による源氏四十の賀

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2004年10月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿母屋・南廂 東の対・西廂において
『源氏物語』<若菜上>より
「紫の上主催による源氏四十の賀」が展示されていました。





展示全景。

二條院に見立てられています。

源氏四十歳の十月(旧暦)、
紫の上は源氏の四十歳を迎えた賀宴のために、
源氏が以前に造営した嵯峨野の御堂で、
無病長寿を祈願して薬師仏の供養を行い、
その後の十月二十三日に、紫の上は自身の
私邸と定めている二條院において、
盛大な薬師仏供養の精進落としの宴を行いました。




椅子に座る源氏。

椅子の前には飾り物を置く机が二つ、
唐来の裾濃(すそご)の覆いがしてあります。



寝殿の西東には
屯食(とんじき=蒸した米である強飯を固く球形に握ったもの)と
祝い用の禄を入れた唐櫃が続けて並べてあります。



夕方には落蹲(らくそん)の舞が
始まりました。










落蹲(らくそん)の舞が終わる頃に
権中納言<夕霧>と衛門督<柏木>が庭に降りて
入り綾(いりあや)を少々舞いました。




衛門督(太政大臣の息子である柏木・従四位)


権中納言(源氏の息子である夕霧・従三位)


かつて桐壺帝の御代の朱雀院行幸の時、
源氏と頭中将が青海波(せいがいは)を舞ったのが
素晴らしかったことを参会者は思い出していました。

源氏も感極まり落涙するのでした。





源氏四十の賀の主催者である
紫の上は女房たちと東の対からご覧になっているのでした。





東の対・母屋に一人だけ袿姿の女性がいます。
彼女こそが今回の宴の主催者・紫の上です。

他の女性たちは女房であり、女房装束<十二単>姿です。





 「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」へ続きます。



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