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【京都・風俗博物館 出張展示】 2004年2月撮影 『源氏物語』<若菜上>より明石の姫君の出産

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 京都市上京区で行われた風俗博物館の出張展示のこと。

「歳暮の衣配りの衣裳をまとった登場人物紹介」に引き続き、
2004年2月に岩神座ホールで撮影した
風俗博物館の出張展示の様子です。


寝殿北廂にて、
『源氏物語』<若菜上>より
「明石の姫君の出産」が
展示されていました。

六條院 冬の御殿に見立てられています。


源氏41歳の3月10日すぎ、
春宮妃である明石の姫君は13歳で
初めての出産を経験します。



当時、貴族の邸宅では
日常の室礼(しつらい)とは別に、
白一色の調度が置かれた産室が作られました。






御帳台(みちょうだい)の中に
出産を迎えようとする明石の姫君がいます。






明石の姫君付きの女房たちは
物の怪(もののけ)を追い払うための
打撒(うちまき)をし、
御前には米が撒き散らされています。








出産準備をする女房たち。




読経する高僧たち。


憑坐(よしまし)の女童(めのわらわ)には
悪霊が乗り移り、もがき苦しんでいます。





庭上では、
陰陽師が悪霊退散と安産祈願の修法を唱えています。







同じく、庭上では
妖魔退散をはかり殿上人が
鳴弦(めいげん)をしています。

※鳴弦=魔除けのために矢をつがえない弓の弦をはじき鳴らす作法。







 貴族の遊び~蹴鞠~へ続きます。






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