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【京都・風俗博物館〜よみがえる源氏物語の世界〜】 2003年2月撮影 元服の手順

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「薫物合わせの後の管弦のあそび」に引き続き、
2003年2月に風俗博物館で撮影した様子です。

東の対の模型では、
『源氏物語』<桐壺>より
光源氏の元服 および 元服の手順が展示されていました。

ここでは、
「元服の手順」についてご紹介いたします。



元服の手順が人形3体を使って示されていました。
左から右へとご覧ください。



1、総角(みずら)、闕腋袍(けってきのほう)









レジュメより引用。

“元服とは男子が成人したしるしとして初めて冠を被る儀式で
 「初冠(ういこうぶり)」「初元結(はつもとゆい)」ともいい、
 童体の髪型である総角(みずら)を解いて髻を結い、
 冠をつけて闕腋の袍から縫腋の袍へと装束を改めた。”


この時、光源氏は12才です。



2、理髪により髪を解き黒元結と紫紐で髷を作り、檀紙で髪を巻き単刀で六寸位に切りそろえる。






柳筥に置いてある“ゆする杯(つき)”には
米のとぎ汁が入っています。

※当時は米のとぎ汁を使用して髪を梳いていたのでした。

光源氏の元服において、理髪役は、大蔵卿が奉仕されました。



3、理髪により放巾子(はなちこじ)の冠の巾子を採って髷を巾子の中にいれる。







※こののち、加冠役は冠者である光源氏に冠の額(ひたい)を入れ、
笄(こうがい)を押し、紐を結び、纓(えい)を押します。

光源氏の元服において、加冠役は左大臣<=のちの葵の上の父>が行いました。




 光源氏の元服へ続きます。(後日、upします。)




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