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【京都・風俗博物館〜よみがえる源氏物語の世界〜】 2002年8月撮影 重陽の節句

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 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「釣殿の涼み」に引き続き、
2002年8月に風俗博物館で撮影した様子です。

『源氏物語』<幻>において
菊の着せ綿を見て
亡き紫の上を偲ぶ源氏の姿が
描かれています。

それにちなみ、
こちらでは若き日の源氏と紫の上の
「重陽の節句」が再現展示されていました。



展示場面の一部分を撮った写真です。


母屋に若き日の源氏と紫の上がいます。


源氏 :直衣指貫姿


紫の上:細長姿



旧暦九月九日は中国において
陽の数である九が重なっている、ということで
「重陽(ちょうよう)」とされています。

邪気を払い長寿を祈って菊酒を飲んだり
菊の着せ綿という風習を行います。



菊の着せ綿は、
9月9日に菊花の露を移した綿で
体を拭うと老いが避けるという風習だそうです。



菊の花を飾る女房。



魔除けの茱萸嚢(ぐみぶくろ=現在の山椒と小菊)を
身に着けている女房と女童。


女童に茱萸嚢をつけている女房。







茱萸嚢は長押や御帳台にもつるされました。



 近世の「菊被綿(きくのきせわた)」の様子も展示されていました。


白菊には黄色の綿を、
黄菊には赤色の綿を、
赤菊には白綿を覆うようになったのだとか。



三色の綿。



↑クリックで拡大します。





 かさねの色目と打出へ続きます。(後日、upします)




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