4月19日(土)太宰府でのこと。
福岡県太宰府市、九州国立博物館で開催中の
特別展「近衛家の国宝 京都・陽明文庫展」の感想 その1です。
※当ブログは、九州国立博物館の第30回「ぶろぐるぽ」にエントリーしています。
展示写真は、九州国立博物館より提供いただきました。
会場に入ってすぐには、藤原道長の和歌
「この世をば・・・」が大きく掲示されているのでした。
近衛家は藤原道長の子孫にあたります。
第一章は、近衛家の先祖と子孫が紹介されている印象を受けました。
■第一章 近衛家の曙光
まずは第一章を鑑賞。
藤原氏の始祖、「藤原鎌足像」。
上に同じく「藤原鎌足像」。全体の様子です。
鎌足の前に描かれているのは
長男の定恵(じょうえ)と次男の不比等(ふひと)。
この3人は神として敬われ、
近衛家の歴代によって大切にされたのだといいます。
日本古代史好きな私としては、この像にお目にかかれて嬉しかったです。
こちらは、陽明文庫ではなく
奈良国立博物館が所蔵する「春日鹿曼荼羅」。
【4月15日〜5月4日までの展示です】
鹿のお顔が何とも愛嬌があって親しみを覚えます。
背中には春日五社の本地仏(ほんじぶつ)が描かれています。
陽明文庫が所蔵する
重要文化財「春日鹿曼荼羅」の公開は
【5月27日〜6月8日まで】。
それぞれ見比べてみるのも素敵だと思います。
↓クリックで拡大します。
「春日権現霊験記絵巻」
詞書:近衛家? 筆
絵 :渡辺始興 筆
原本は鎌倉時代のものですが、
こちらは江戸時代に模写されたものです。
色彩豊かでうっとり。
この画像の場面では、藤原忠実(ただざね)が描かれています。
平安末期ファン必見ですね。
「年中行事絵巻」2巻が展示されています。
平安末期に後白河法皇によって制作された「年中行事絵巻」の摸本です。
江戸時代に制作されました。
大極殿を舞台とした「御斎会(ごさいえ)」と
内裏の仁寿殿と綾綺殿の間で行われた「内宴(ないえん)」が
それぞれ描かれています。
「年中行事絵巻」は宮廷の主要な年中行事を
絵画化したものなのでとっても興味があります。
見ることができて嬉しかったです。
※第二章 千年の記憶の国宝「御堂関白記」などについては、こちらの記事で書いています。
どうぞご覧くださいませ。
■第三章 書の至宝
↓クリックで拡大します。
「天子御影(てんしみえい)」。
安土桃山時代の作です。
鳥羽院から陽光院まで、24人の天皇・院の肖像画を収めた絵巻。
展示部分は、平安末期ファン必見です。
↓クリックで拡大します。
左から、
詠草「泊瀬山」 藤原定家 筆
和歌懐紙「六月和歌」 後鳥羽上皇宸筆
熊野懐紙「深山紅葉・海辺冬月」 後鳥羽上皇宸筆 【4月15日〜5月11日までの展示】
後鳥羽天皇宸翰消息
書のことは恥ずかしながらよくわからないのですが
それぞれ表具が凝っていておもしろく思いました。
第3章では、体験コーナー「かな文字を書いてみよう」もありました。
指で文字を書いてみることができます。
タッチ画面では、なめらかに文字が書けておもしろかったです。
展示品がずっと並ぶ中、
こういう体験コーナーがあるとほっとしますね。
感想レポートはその2へ続きます。
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福岡県太宰府市、九州国立博物館で開催中の
特別展「近衛家の国宝 京都・陽明文庫展」の感想 その1です。
※当ブログは、九州国立博物館の第30回「ぶろぐるぽ」にエントリーしています。
展示写真は、九州国立博物館より提供いただきました。
会場に入ってすぐには、藤原道長の和歌
「この世をば・・・」が大きく掲示されているのでした。
近衛家は藤原道長の子孫にあたります。
第一章は、近衛家の先祖と子孫が紹介されている印象を受けました。
■第一章 近衛家の曙光
まずは第一章を鑑賞。
藤原氏の始祖、「藤原鎌足像」。
上に同じく「藤原鎌足像」。全体の様子です。
鎌足の前に描かれているのは
長男の定恵(じょうえ)と次男の不比等(ふひと)。
この3人は神として敬われ、
近衛家の歴代によって大切にされたのだといいます。
日本古代史好きな私としては、この像にお目にかかれて嬉しかったです。
こちらは、陽明文庫ではなく
奈良国立博物館が所蔵する「春日鹿曼荼羅」。
【4月15日〜5月4日までの展示です】
鹿のお顔が何とも愛嬌があって親しみを覚えます。
背中には春日五社の本地仏(ほんじぶつ)が描かれています。
陽明文庫が所蔵する
重要文化財「春日鹿曼荼羅」の公開は
【5月27日〜6月8日まで】。
それぞれ見比べてみるのも素敵だと思います。
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「春日権現霊験記絵巻」
詞書:近衛家? 筆
絵 :渡辺始興 筆
原本は鎌倉時代のものですが、
こちらは江戸時代に模写されたものです。
色彩豊かでうっとり。
この画像の場面では、藤原忠実(ただざね)が描かれています。
平安末期ファン必見ですね。
「年中行事絵巻」2巻が展示されています。
平安末期に後白河法皇によって制作された「年中行事絵巻」の摸本です。
江戸時代に制作されました。
大極殿を舞台とした「御斎会(ごさいえ)」と
内裏の仁寿殿と綾綺殿の間で行われた「内宴(ないえん)」が
それぞれ描かれています。
「年中行事絵巻」は宮廷の主要な年中行事を
絵画化したものなのでとっても興味があります。
見ることができて嬉しかったです。
※第二章 千年の記憶の国宝「御堂関白記」などについては、こちらの記事で書いています。
どうぞご覧くださいませ。
■第三章 書の至宝
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「天子御影(てんしみえい)」。
安土桃山時代の作です。
鳥羽院から陽光院まで、24人の天皇・院の肖像画を収めた絵巻。
展示部分は、平安末期ファン必見です。
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左から、
詠草「泊瀬山」 藤原定家 筆
和歌懐紙「六月和歌」 後鳥羽上皇宸筆
熊野懐紙「深山紅葉・海辺冬月」 後鳥羽上皇宸筆 【4月15日〜5月11日までの展示】
後鳥羽天皇宸翰消息
書のことは恥ずかしながらよくわからないのですが
それぞれ表具が凝っていておもしろく思いました。
第3章では、体験コーナー「かな文字を書いてみよう」もありました。
指で文字を書いてみることができます。
タッチ画面では、なめらかに文字が書けておもしろかったです。
展示品がずっと並ぶ中、
こういう体験コーナーがあるとほっとしますね。
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