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【本】 「はなとゆめ」 著:冲方丁

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 本の感想です。

冲方丁さんの小説「はなとゆめ (単行本)」を読みました。




 ※冲方丁『はなとゆめ』|KADOKAWA - 角川書店 オフィシャルサイト
 ⇒ http://www.kadokawa.co.jp/hanatoyume/


清少納言が一人称で語るかたちで
中宮定子への尊敬や強い愛情が感じられました。

流麗で上品な文章で読みやすいです。

『枕草子』にある内容や史実での時系列をなぞることができて
これはあのエピソードね、と楽しめました。

過去に読んだ同時代を扱った小説・漫画と比較してしまうせいか
はなとゆめ (単行本)」全体のストーリーとして
やや盛り上がりに欠けるのが残念に思いました。


個人的に最も好きだった場面は、
中宮定子からいただいだ「言はで思ふぞ」に対する
清少納言の新たな決意が述懐されるところ(p292〜293)です。
ぜひ本文をご覧ください。



はなとゆめ (単行本)


読後、
久しぶりに「枕草子」を
じっくり味わいたくなる作品です。


全く違った清少納言像である
田辺聖子さんの「むかし・あけぼの―小説枕草子 (角川文庫)」や
瀬戸内寂聴さんの「月の輪草子」も読み返そうかしら♪




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