平安時代好きブロガー なぎ です。
2024年5月のこと。
石山寺をお詣りした後、境内にある明王院にて開催中の
「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」を見てきました!
大河ドラマ「光る君へ」のテーマを掘り下げる映像やパネル、サイン色紙のほか、ドラマに登場する衣装や小道具などが展示されています。
ドラマ初期の頃のものが展示されており、懐かしく思いました。
※展示替えあり。
【紫式部(まひろ)[吉高由里子さん]の衣裳/第4回「五節の舞姫」】
まひろが「五節の舞姫」のひとりとして選ばれて、舞を披露した時の装いです。
衵扇(あこめおうぎ)・裳(も)・唐衣(からぎぬ)が展示されていました。
【裳】
白地菱形地(しろじひしがたじ)に下り藤染め裳(さがりふじそめ も)
長くひいている姿が美しいです
裳についている短いひらひらした部分は、『光る君へ』公式ホームページの「をしえて!佐多芳彦さん ~美しくかさねて!「女性の衣装」女房装束 編によると頒幅(あがちの)なのだそう。頒幅といえば左右についている印象ですがこちらでは上についているのですね。
あちこちから見て裳を観察したのでした。
【唐衣】
葡萄色地(えびいろじ)に向蝶柄織(むかいちょうがらおり)唐衣(からぎぬ)
美しいです
【フォトスポット 等身大パネル】
ききょう(清少納言)とまひろ(紫式部)のパネルが並んでいます。
それぞれファーストサマーウイカさんと吉高由里子さんのサイン入り!
ここで記念撮影ができます。
【まひろの部屋と、愛用の書道具たち/第2回「めぐりあい」ほか】
【文机の上に置かれているのは曽祖父・藤原兼輔の歌の写し】
「人の親の 心や闇に あらねども 子を思ふ道に まどひぬるかな」
(「子を持つ親の心は闇というわけではないが、子どものことになると道に迷ったようにうろたえるものである」という意味)説明パネルより
この兼輔の有名な歌は『源氏物語』の執筆にも影響を与えました。
【まひろが書き写した後撰和歌集/第2回「めぐりあい」】
紫式部の曾祖父・藤原兼輔の歌もあります。
【まひろとさわが石山詣で身につけた懸帯と竹水筒/第15回「おごれるものたち」】
まひろとさわの石山詣を微笑ましく思っていたので展示されていて嬉しかったです。
着用していた赤い帯は「懸帯(かけおび)」といい、お参りに行く女性たちが心身を清める物忌の印として身につけたもの、とのこと。
「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」は規模は小さいながらも楽しく見ることができました!
(ドラマでの石山寺のセットは、「石山寺縁起絵巻」で見られた堂内や珪灰石(けいかいせき)のゴツゴツとした感じが表わされていて素敵でした。あのセットを実際に見ることができたら嬉しいのですが…やはり難しいでしょうか…)
同時開催されていた「源氏物語 恋するもののあはれ展」は体調不良によりあいにく見ておりません。ごめんなさい
光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館
[同時開催]源氏物語 恋するもののあはれ展
https://otsu-murasakishikibu.jp/exhibition/taiga.html
会期:2024年 1月29日(月)〜2025年 1月31日(金)
会場:石山寺境内 明王院・明王院
(滋賀県大津市石山寺1−1−1)
*追記*
ちなみに石山寺の境内にある自動販売機は紫式部さんでした。