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【平安あれこれ】石山寺~貴族たちに慕われた観音さま~

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平安時代好きブロガーの なぎ です。

 

2024年 5月のこと。

滋賀県大津市にある石山寺をお詣りしました。

【東大門】

平安時代、貴族たちによる石山詣が盛んでした。

京から逢坂の関を越え、琵琶湖の打出浜から船に乗り瀬田川を下って石山寺門前まで来たといいます。

そしてお堂に籠って祈願し夢のなかのお告げを待ったのだとか。

(大河ドラマ『光る君へ』でも石山詣や参籠の様子が描かれていましたよね!)

 

『枕草子』第196段「寺は」において「石山」と挙げられています。

また『蜻蛉日記』『源氏物語』『更級日記』など石山詣を描いた作品があります。

 

【珪灰石(けいかいせき)】

階段を登って、この珪灰石を見上げると圧倒されます。まさに石の山の上に建つお寺。

石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用によって変質したものだとか。

「石山寺」という名はこの「珪灰石」に由来します。

 

【本堂横の階段から本堂を見上げた様子】

新緑がとても綺麗

本堂の内陣もお参りしました。

(内陣は滋賀県最古の木造建築であり国宝に指定されています。)

本尊は如意輪観音菩薩。

観音さまをはじめ様々な仏像に手を合わせ厳かな気持ちに…。

 

【石山寺源氏間紫式部影讃】

紫式部と紫式部が使用としたと伝わる硯、天台四門と和歌が刷られたもの。

「石山寺源氏間紫式部影讃」は、江戸時代以前より石山寺で頒布されていたと推測されているのだそう。

大河ドラマ「光る君へ」放映を記念して「石山寺源氏間紫式部影讃」復刻版が作成されました。

本堂でいただくことができます。

 

 

【紫式部開運おみくじ 招福お守入】

ひいてみたところ「中吉」でした!招福お守りは、紫色の糸が結ばれた五円玉でした。

おみくじには『源氏物語』に登場する和歌も書かれていたのでした。(『源氏物語』のほか、『紫式部集』や『紫式部日記』の和歌もあったりするのでしょうか)

 

【本堂「紫式部 源氏の間」】

この連子窓の奥に紫式部人形がおわします。

紫式部は石山寺参篭中、琵琶湖に映る月を見た時に『源氏物語』の着想を得て「須磨」巻を書き始めたと伝わります。

 

【「源氏の間」の紫式部人形】

2023年12月に修繕のため本堂を離れていた紫式部の人形は2024年3月に戻ってこられました。

新調された十二単のかさねの色目は「捩り紅葉」。

70年ぶりの修繕だったとのこと。美しいお姿になりましたねー!!

 

【紫式部供養塔・松尾芭蕉 句碑】

 

【多宝塔】

源頼朝の寄進により建立されたと伝わります。

本尊は大日如来像。とても素敵なのでぜひ覗いて拝んで欲しいです!

 

【月見亭】

後白河上皇の行幸に際して建てられたといいます。この付近からは瀬田川を望めます。

 

 

豊浄殿では、2024年 春季 石山寺と紫式部展「紫式部をめぐる人々」が開催されており鑑賞。

紫式部の肖像画や源氏絵などを展示を楽しみました。

(豊浄殿では毎年 春・夏・秋に石山寺の歴史や文化、紫式部や『源氏物語』にちなむ展示が行われています)

 

 

【紫式部像】

境内の奥に広がる源氏苑に紫式部像はあります。

 

私は体力がないのでこのあたりを歩いていた頃はすでに疲れていたのですが、やはり紫式部像を見ることができて嬉しかったです!

 

この後、石山寺境内で開催中の『光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館』を見にいったのでした。

 

石山寺

 https://www.ishiyamadera.or.jp/

 滋賀県大津市石山寺1-1-1

 

 

一時間でわかる紫式部と近江   京樂 真帆子 サンライズ出版

 

新訂 枕草子 下 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)   清少納言 KADOKAWA

 

 

 

 


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