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【ご報告】「紫式部と唐津」開催しました!

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平安時代好きブロガー なぎ です。

 

紫式部の家集『紫式部集』より (18)

 

 あひ見むと思ふ心は松浦なる

  鏡の神や空に見るらむ

 

[訳:あなたにお会いしたいと思うわたしの心は、松浦にある鏡の神さまも空からご覧になっていることでしょう]


この歌は

紫式部が父の赴任にともない越前国[福井県の北部]に滞在していた頃、

同じく平安京から肥前国[佐賀県・長崎県]へ下っていた友達へ送った歌です。

紫式部は肥前に行ったことはなく、鏡の神をお参りしたこともないでしょう。

けれども、松浦なる鏡の神に心を寄せたと言えます。


※松浦なる鏡の神=佐賀県唐津市の鏡地区を守護する神。鏡神社[祭神:神功皇后・藤原広嗣]。松浦佐用姫も含むか。

 

大河ドラマ『光る君へ』も放送されていることですし

2024年 1月20日(土)に「紫式部と唐津」と題して

佐賀県唐津市にある唐津ゲストハウス少女まんが館Sagaさんにて、紫式部のことや唐津と繋がりがある歌についてお話しました。


そして甘葛シロップを参加された皆さまと一緒に舐めたり、お餅にかけたり、かき氷にかけたり…と味わいました。

甘葛シロップは何と合わせてもおいしくて優しい甘さ。

 

 

※甘葛シロップ=奈良市にある「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」さんで販売中。※2024年1月現在

 

甘葛煎(あまづらせん)は古代の甘味料といわれており、ナツヅタの樹液を煮詰めて作ったものと考えられています。

作るのにとても労力を要し、身分の高い人でないと口にできなかったようです。

『枕草子』では削り氷(けずりひ=現在でいう かき氷)に甘葛をかけた記述があります。

 

今回ご用意した「甘葛シロップ」は、甘葛煎の研究を重ねて開発・販売されているシロップで、ナツヅタは入っていませんが実際のナツヅタを使った甘葛煎に近い風味と甘さを楽しめます。

 

松浦といえば、『源氏物語』玉鬘巻において玉鬘に求婚した肥後の豪族・大夫監が詠んだ歌を思いだす方もいらっしゃるのでは。

大夫監のモデルは、熊本県菊池市を中心に平安時代後期から室町時代にかけて約450年にわたって活躍した武士「菊池氏」の祖・藤原蔵規(まさのり)だといわれています。

 

熊本県菊池市にある菓子店、中原松月堂さんでは「歴史銘菓 玉蔓」を販売されているので、事前にお取り寄せして皆さまと食べながら楽しい時間を過ごしました。

 

中原松月堂さんの「歴史銘菓 玉蔓」は源氏物語に登場する菊池氏ゆかりの姫君ということで名付けられたそうです。

写真左は、ふんわりソフトケーキでカスタードクリームを包んだお菓子。

写真右は、抹茶風味のソフトケーキの中に小豆の粒あんが入ったお菓子。

それぞれとってもおいしいのでした!

 

 

 

 

紫式部と王朝文化のモノを読み解く 唐物と源氏物語 (角川ソフィア文庫)   河添 房江 KADOKAWA

 

友愛の日本史 美しきブロマンス、 力強きシスターフッド   かみゆ歴史 編集部 淡交社

 

 

 

 


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