漫画の感想です。
先日、待ちに待った里中満智子さんの
「天上の虹」(22) (講談社コミックスキス)が届き、繰り返し読みました。
以下、ネタバレありの感想です。
天上の虹(22) (講談社コミックスキス)著者 : 里中満智子講談社発売日 : 2013-08-23ブクログでレビューを見る»
■第62章 うすそみの人々
・但馬皇女が穂積皇子への思いに捉われた生活だったのが
新たな人生を生きようとしている姿勢に変わったことが嬉しいです。
この時、但馬は何歳なのでしょう。
でも、年齢なんて関係なく、
人は変わろうと思えばいつでも変わることができるのだと
思いたいです。
・穂積皇子のほうがまだ但馬への思いを引きずっているようで
言い訳ばかりのような。
これから穂積は大変身を遂げたりするのかしら!?
・かつて伊勢の斎王としてつとめた大伯皇女の葬儀が
質素なのはなにか理由があってのことだったのでしょうか。
(大伯の人柄だと、質素な葬儀を生前から望んでいたのかも?)
・讃良は大伯が自分を恨んでいたかもしれないという
思いこみもあったのでは。
実の姪なのだから、讃良のほうから大伯に対して
歩み寄ることができたならよかったのに・・・。
大津の死への後ろめたさや政治的配慮から、
讃良と大伯との距離をつくってしまったと思うと
やりきれないです。
・太安万侶が大津皇子の子であることを
大伯が知っていたのが救いでもあります。
讃良も喜んでいる様子が読者としてほっとしました。
・忍壁皇子、退室させられる。<22巻内では1回目>
讃良が安万侶と二人きりにしてほしいというので退室。
忍壁は讃良と安万侶との間でどんな会話が展開されるのか
さぞかし不安に思ったことだと思います。
明日香皇女亡き今、忍壁を支える存在がいたらいいのですが。
・穂積皇子の妹である田形皇女がちらっと出ましたが
作中にあったように、伊勢の斎王としてつとめることになります。
・穂積皇子や紀皇女、田形皇女の母である大蕤娘が
すっかり老け込んでしまったのが悲しいです。
・些細なことですが、
讃良の髪が筆からGペン(丸ペンかも)での表現に
変わったように見受けられます。
白髪まじりになったということでしょうか。
讃良の老いと死期の近さを感じて寂しいです。
・讃良のそばにまだ志斐が仕えているのですね。
志斐がいることで一服の清涼剤のような存在だと思います。
・文武天皇(珂瑠皇子)は必至になればなるほど空回り
しているような。
天皇でなかったなら、伸び伸びと生活して
違う適性の仕事に就けたのでしょうけれども。
■第63章 親と子
・イケメンばかりの遣唐使たちを
実際に見てみたいものです。
・62章の大田皇女・大津皇子・大伯皇女に引き続き
天智天皇・孝徳天皇(軽皇子)・藤原鎌足・間人皇女・
斉明天皇・建皇子・有間皇子・遠智娘といった
懐かしい顔が見られて嬉しいのと同時に
クライマックスに近づいていることがうかがえます。
・宮子がどんどん心を閉じていくさまが
痛々しく思いました。
こののち、玄?に会うまで宮子の心が安らぎを
覚えることはないのでしょうか。
だとしたら、悲しいですね。
・山上憶良の歌がページを割いて
紹介されていたのが嬉しかったです。
(そういえば、柿本人麻呂や額田王はその後どうなったのでしょう。)
・歴史書がまとまらず、忍壁皇子の苦労も絶えない様子。
そして、忍壁はまた讃良の命で退室。<22巻内で2回目。>
忍壁のストレスが心配です。
・阿閇皇女も波乱の人生ですよね。
我が子を大事にしたいという気持ちもきっと大きいはず。
夫・草壁皇子と息子・文武天皇(珂瑠皇子)が思い悩む様子が
かぶるのも阿閇としてはつらいことでしょうね。
・石川刀子 男児出産。
幸せに満ちた刀子とその家族ですが
のちに不幸に見舞われることを思えば
せつないです。
・相変わらず、紀皇女の生まれ変わりの誕生を期待する
文武天皇(珂瑠皇子)にイライラ。
・期待されて ではなく
「自分で決めれば人は強くなれるのよ」
という氷高皇女の心情が印象的でした。
■第64章 遣唐船
・若いころの中大兄皇子(天智天皇)キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
中大兄と鎌足が懐かしくて嬉しい場面でした。
讃良はやっぱり中大兄がかつて言っていたように
顔立ちは遠智娘に似ていても
性格は中大兄に似ているのでしょうか。うーむ。
・氷高皇女の聡明さや行動力、すごいです。
ある意味、こんな素晴らしい姉がいては
文武天皇(珂瑠皇子)も居づらいでしょうね・・・。
・葛城王&佐為王 登場。
これから何らかの行動を起こしてくれそうで楽しみです。( ̄ー ̄)ニヤリ
次の23巻で終わりだと思うと
嬉しいような寂しいような気持ちになります。
讃良は最期に何を見て何を思うのでしょう。
どんなラストを迎えるのか楽しみです。
久しぶりに「長屋王残照記」や「女帝の手記」も読み返したいです。
☆チェック!:Amazon/源氏物語の関連本
先日、待ちに待った里中満智子さんの
「天上の虹」(22) (講談社コミックスキス)が届き、繰り返し読みました。
以下、ネタバレありの感想です。
天上の虹(22) (講談社コミックスキス)著者 : 里中満智子講談社発売日 : 2013-08-23ブクログでレビューを見る»
■第62章 うすそみの人々
・但馬皇女が穂積皇子への思いに捉われた生活だったのが
新たな人生を生きようとしている姿勢に変わったことが嬉しいです。
この時、但馬は何歳なのでしょう。
でも、年齢なんて関係なく、
人は変わろうと思えばいつでも変わることができるのだと
思いたいです。
・穂積皇子のほうがまだ但馬への思いを引きずっているようで
言い訳ばかりのような。
これから穂積は大変身を遂げたりするのかしら!?
・かつて伊勢の斎王としてつとめた大伯皇女の葬儀が
質素なのはなにか理由があってのことだったのでしょうか。
(大伯の人柄だと、質素な葬儀を生前から望んでいたのかも?)
・讃良は大伯が自分を恨んでいたかもしれないという
思いこみもあったのでは。
実の姪なのだから、讃良のほうから大伯に対して
歩み寄ることができたならよかったのに・・・。
大津の死への後ろめたさや政治的配慮から、
讃良と大伯との距離をつくってしまったと思うと
やりきれないです。
・太安万侶が大津皇子の子であることを
大伯が知っていたのが救いでもあります。
讃良も喜んでいる様子が読者としてほっとしました。
・忍壁皇子、退室させられる。<22巻内では1回目>
讃良が安万侶と二人きりにしてほしいというので退室。
忍壁は讃良と安万侶との間でどんな会話が展開されるのか
さぞかし不安に思ったことだと思います。
明日香皇女亡き今、忍壁を支える存在がいたらいいのですが。
・穂積皇子の妹である田形皇女がちらっと出ましたが
作中にあったように、伊勢の斎王としてつとめることになります。
・穂積皇子や紀皇女、田形皇女の母である大蕤娘が
すっかり老け込んでしまったのが悲しいです。
・些細なことですが、
讃良の髪が筆からGペン(丸ペンかも)での表現に
変わったように見受けられます。
白髪まじりになったということでしょうか。
讃良の老いと死期の近さを感じて寂しいです。
・讃良のそばにまだ志斐が仕えているのですね。
志斐がいることで一服の清涼剤のような存在だと思います。
・文武天皇(珂瑠皇子)は必至になればなるほど空回り
しているような。
天皇でなかったなら、伸び伸びと生活して
違う適性の仕事に就けたのでしょうけれども。
■第63章 親と子
・イケメンばかりの遣唐使たちを
実際に見てみたいものです。
・62章の大田皇女・大津皇子・大伯皇女に引き続き
天智天皇・孝徳天皇(軽皇子)・藤原鎌足・間人皇女・
斉明天皇・建皇子・有間皇子・遠智娘といった
懐かしい顔が見られて嬉しいのと同時に
クライマックスに近づいていることがうかがえます。
・宮子がどんどん心を閉じていくさまが
痛々しく思いました。
こののち、玄?に会うまで宮子の心が安らぎを
覚えることはないのでしょうか。
だとしたら、悲しいですね。
・山上憶良の歌がページを割いて
紹介されていたのが嬉しかったです。
(そういえば、柿本人麻呂や額田王はその後どうなったのでしょう。)
・歴史書がまとまらず、忍壁皇子の苦労も絶えない様子。
そして、忍壁はまた讃良の命で退室。<22巻内で2回目。>
忍壁のストレスが心配です。
・阿閇皇女も波乱の人生ですよね。
我が子を大事にしたいという気持ちもきっと大きいはず。
夫・草壁皇子と息子・文武天皇(珂瑠皇子)が思い悩む様子が
かぶるのも阿閇としてはつらいことでしょうね。
・石川刀子 男児出産。
幸せに満ちた刀子とその家族ですが
のちに不幸に見舞われることを思えば
せつないです。
・相変わらず、紀皇女の生まれ変わりの誕生を期待する
文武天皇(珂瑠皇子)にイライラ。
・期待されて ではなく
「自分で決めれば人は強くなれるのよ」
という氷高皇女の心情が印象的でした。
■第64章 遣唐船
・若いころの中大兄皇子(天智天皇)キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
中大兄と鎌足が懐かしくて嬉しい場面でした。
讃良はやっぱり中大兄がかつて言っていたように
顔立ちは遠智娘に似ていても
性格は中大兄に似ているのでしょうか。うーむ。
・氷高皇女の聡明さや行動力、すごいです。
ある意味、こんな素晴らしい姉がいては
文武天皇(珂瑠皇子)も居づらいでしょうね・・・。
・葛城王&佐為王 登場。
これから何らかの行動を起こしてくれそうで楽しみです。( ̄ー ̄)ニヤリ
次の23巻で終わりだと思うと
嬉しいような寂しいような気持ちになります。
讃良は最期に何を見て何を思うのでしょう。
どんなラストを迎えるのか楽しみです。
久しぶりに「長屋王残照記」や「女帝の手記」も読み返したいです。
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