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【佐賀県唐津市】俊寛僧都(しゅんかんそうず)と松浦佐用姫

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平安時代好きブロガーのなぎです。



 俊寛僧都(しゅんかんそうず)と松浦佐用姫


『平家物語』で俊寛が鬼界が島に置き去りにされた場面にて
俊寛が高い所に走り登って手をかざし沖の船をみやった様子が
佐賀県唐津市に伝わる松浦佐用姫にたとえられています。


 『平家物語』巻三 足摺 より

 彼松浦さよ姫が、もろこし舟をしたひつつ、ひれふりけんも、是には過ぎじとぞみえし。

 (訳:あの松浦佐用姫が、夫の乗った唐舟を慕って、領巾(ひれ)を振ったという悲しみも、これ以上ではあるまいと思われた。)

  <新編日本古典文学全集 平家物語1 より引用>



『平家物語』読者が松浦佐用姫の故事を知っている前提で『平家物語』に書かれたのでしょうか。
気になるところです。




 松浦佐用姫とは

 “その昔、百済に出兵する大伴狭手彦と、地元豪族の娘、佐用姫は恋仲になりました。
 狭手彦の船が百済に向けて出航すると、佐用姫は鏡山の上から領巾(ひれ)を振って見送りました。
 船影を老い、呼子加部島に渡った佐用姫は、いよいよ船が見えなくなると、泣き崩れ石になったという物語です。”

 <「まだまだ知らなかった唐津の魅力を再発見! 唐津道」より>


『万葉集』には松浦佐用姫のことを詠んだ歌が六首収載されています。




平家物語歴史館(香川県高松市)で撮った俊寛の人形



鏡山山頂(佐賀県唐津市)で撮った松浦佐用姫像



この写真を並べるとなんだか…うん…すごい鬼気迫るものが…




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