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【佐賀県唐津市】『源氏物語』の玉鬘が身を隠した!?玉鬘古墳(玉葛窟古墳)を訪ねました

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4月下旬のこと。

佐賀県唐津市にある
玉鬘古墳<玉鬘窟古墳>を久しぶりに訪ねました。

※唐津でお世話になっている方にご案内いただきました。

『源氏物語』に登場する玉鬘が大夫監からの求婚から逃れるために
洞穴(ほらあな=実際は古墳の石室)に身を隠したと伝わります。

『源氏物語』にはそんなエピソードは出てきませんが
唐津に残る伝説なのでした。
地元の方々に玉鬘が愛されたことが嬉しく思います。



入口には「玉鬘古墳」の看板があります。



急な山道を登ります。



竹に覆われた円墳。
現在は中に入れません。

以前、中に入らせていただいた時は
思っていたより広く立った状態で居られました。




入口にある案内板より。


平安王朝の女性の憧れの的 光源氏に愛された夕顔の忘れ形見・玉鬘は
乳母一族に伴われ松浦の里で才色兼備の女性となった。

その評判が拡がるにつれ、あまたの求婚者が現れ、わけて肥後の大夫監
(たいふのげん)は権力をかさに直談判に及んだ。
京に上らんとの願いのある玉鬘は大夫監の望みを拒み裏山の洞穴に隠れ、
その日を待った。

21才の春、念願成就祈願のため鏡宮に向かった玉鬘は途中怪我に苦しむ
白狐に遭い哀れと思い手当てをし自分の領巾(ひれ)を与えて帰った。

帰ってみると不思議にも今までできなかった京への船の手配がてきていた。
しかし大夫監の追っ手を恐れ悩んでいると、そこに白狐が現れ「恩返しに
私が身代わりになります」と姫を励ましたので、姫たちは夜半になり大夫監の
目をのがれ京へと向かった。

大夫監は白狐の化身を身代わりとも知らず後を追わなかったと云う。

以来、玉鬘の隠れた洞穴には白狐が棲み付き、土地の人々は「玉鬘の狐」と
呼び神狐として崇めたと云う。

鏡山西麓「玉鬘古墳」がそれである。



※鏡宮=鏡神社のことです。






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